バブル相場の中の投資家



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日経平均が40000円を超えて、かつてのバブル高値を抜き史上最高値を更新しました。

1989年の大納会でつけた史上最高値の38915円を超える時が来るとはトレードを始めたときは思いもしませんでした。

2004年から相場をはじめ、その後はリーマンショックを経験し、日経平均は6994円まで下がったときも見ていたので、それから5倍以上も上昇するとはあの時からは考えられませんでした。

もちろん、その当時から円安が大きく進み、1ドル150円近くまで円安になっているので、株価も上がっているというのはあります。

それでも、やはり何らかの強い買いが入っているからこそ上昇しているのは事実です。

このまま日経平均が6万円、8万円、20万円まで行く、というとんでも論まで飛び出していますが、日経平均が将来いつまでにいくらになるか、というのは、予測するのが難しい、というか、無理だと思っています。

いろいろと難しい理論を考えて先のことを予測するとしても、将来何が起きるかは誰にもわからず、いろいろ考えても予期せぬことが発生して当初考えていたことが全く使えなくなってしまうこともよくあります。

 

それよりも単純になぜ株価が上がっているか仕組みを考えてみましょう。

当たり前のことですが、売る人より買う人が多いから株価は上がります。

そして、この買う人が誰になるのかが重要なところです。

今の日本株を買っているのは新NISAで株を始めた個人投資家の資金が多く入っていると言われています。

今の株高を見て、新NISAのことも知ってこれから株を始めようという人がまだ出てくると思います。

その人たちが今買っているとしたら、その買いが一巡した後に買う人は誰でしょうか?

海外や国内のプロのトレーダーたちは、少なくとも、始めたばかりの個人投資家が買う前にはすでに先回りして買っていることでしょう。

では、日銀などの公的な機関が大きく買ってくるか、というと、すでに、コロナショックの時の大規模金融緩和で日銀は連日のようにETFや225銘柄などを買っていました。

日銀の保有率がどんどん増えてしまい、国有化されてしまうかのような大量買いを行ったので、ここからさらに買い上げていくというのはなかなか難しいかと思います。

むしろ、日銀はこれまでの低金利をすすめて金融緩和をして株を買い上げてきましたが、それをやめて、金利を上げていこうとしているので買い上げるのとは真逆の動きをしようとしています。

では、今の新NISAによる個人投資家の買い需要が一巡した後は誰が株を買うのでしょうか?

ニュースでは、この株高の特集をいろいろやっていて、株デビューした大学生が出てきたり、小学生などに向けて株の勉強をするスクールができて、小学生が投資を勉強するところまで投資家の層が広がってきているようです。

では、その人たちが買い終わった後は、誰が買うのか、という単純なところで、この買いが終わって誰も買わなくなったところが天井になります。

世界恐慌前の靴磨きの少年の話や、ライブドアショックの前に小学生投資家が現れたりしたことなど、過去の相場を見るとエンドユーザーがこれ以上ない一般層まで広がったところで、次に買う人がいなくなり天井をつけるというのがセオリーです。

株価のチャートやファンダメンタル、経済状況などを見て分析をするのも大事ですが、このような現在の相場参加者とその熱量を見ておいた方が、相場の転換点を感じることができるように思います。

バブルの最後はババ抜きになるので、わからないときは手を出さない、安いタイミングがくるまでじっと待つというトレードの基本に沿って、無理に高いところでは手を出さず押し目のいいタイミングが来るのを待ちましょう。

 

 

 

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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