『生涯投資家』村上世彰



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From:秋山大介

「誰、この人?」

「いや、だからさ、あのフジテレビの買収騒動で出てきた人覚えてない?」

「わかるけど…あの人もっと髪の毛真っ黒だったでしょ?別人でしょ~」

「いや、それが違うんだってさ!本の最後のほうを見たら、
あれ以来、真っ白になってしまったんだって・・・」

「え~~~~~~~~っ!?」

私は、少し前に珍しく
自分の母がとてつもなく驚く姿を見ました。

 

というより、、、
私も母に話す前に、とてつもなく驚きました。

人間は、たった一言で精神が崩壊したり、
そのたった一言で、髪の毛が数分で真っ白になると聞いたことがあります。

さすがに、私も人としての道を外すわけにも…
そもそも、その一言が頭をよぎることもないので、
言おうとしませんが、たった一言で人間は変わることがあるようです。

 

ただ、これは余談ですが・・・

実は、私かつての上司からそれを言われたことがあり、
崩壊しないでよかったな~と思いつつ、
もしかしたら、崩壊に気が付かなかったのかな~と思ってしまいました。

と、私は結局どうなったか分かりませんが、
その頃は、パワー・ハラスメントという言葉も、
うつ病という言葉も、一般に普及していなかったので、
何とも言えませんが、

今思えば、親が、あれがうつ病というのではないか
と言っていたくらいですから、もしかしたら崩壊していたのかもしれません。

 

実際・・・その頃に起きたことって、
あまり鮮明に覚えていないのですよね。

毎日、1~2時間以上、窓のない3畳あるかないかの部屋に閉じ込められ
ずっと怒鳴られ続ける・・・

そんな経験を永遠と1年半経験したのに、
これ以上のことが、私は思い出せません。

 

だから、きっとこの期間の私の精神は崩壊していたのかもしれません。

しかも、そのとき私は23~24歳の年齢だったのですが、
同期よりも、異様に老けていると、
同じ会社の先輩から言われたことがありました。

27歳のときに、居酒屋で免許書の提示を求められたことがある私ですので、
そのときは、よほどひどかったのでしょう。。。

 

さて、その私の思い出話は良いのですが、
でも、彼の変貌には、驚きと、自分のかつてのことを思い出してしまいました。

その変貌を見たのが、この本です。

『生涯投資家』

日本企業の「あるべき姿」を求めて私は闘い続けた
”村上ファンド”を率いて日本に旋風を巻き起こした男の告白

です。

 

もう、お読みになっている方は、お気づきですが、
この表紙の村上さんは、まさに私たちが知っている
あの村上さんです。

しかし、、、

裏表紙をめくったところにある、
著者紹介のところにいる村上さんは、

「頭が真っ白な私たちの知らない村上さん」

です。

 

どうやら、あの逮捕劇やその後の心労で、
髪の毛が一気に真っ白になってしまったようです。
本の最後の方に、その理由が書かれていました。

 

正直、この本の内容はシステムトレードには関係ありません。

でも、株をトレードしている私たちとしては、
「株とは何なのか?」について一度確認するには良いと思います。

私も、かつてはビジネススクールで勉強していたので、
株といえば、もともと村上さんが描くような方向性の考えに近いです。

 

ただ、未だにピンとこないのが…
というより、上場企業の役員を経験したことがないからかもしれませんが、
株主を強調したコーポレート・ガバナンスです。

とはいえ、その方向性に共感する部分もあるので、
全否定する部分はありません。

そもそも、企業は法人格をもった時点から

「社会の公器」

と言われるので、確かにその考えは正しいでしょう。

それと、この村上さんは、メディアで乗っ取りやのように
映し出されてしまったせいで、「配当を上げろ!」みたいな、
自分の利益至上主義に見えますが、全く違うところに私は共感しました。

もし、大きな投資が必要のない企業であれば、
そもそも上場する必要はないという考えや、
上場から非上場にするのも方法の一つだという考えです。

何が何でも上場をするのが良いわけではない
という考えに私は共感しました。

 

ちなみに、、、なんで私のところにこんな話が出たのか分かりませんが、
私の父が急死して、私が家業もやらなければならなかったとき、銀行の方から

「上場」

とすすめられました。

正直、私の中では、この人上場の意味わかっているのかな~と思ったことや、
私も実際に上場の話は誰からどうやってくるのか知らなかったので、
嘘でしょ?という気分でした。

だって、そうですよね。
地元で粛々と活動している小企業に対して上場という言葉ですよ。

私は、本当に意味不明でした。

あっ、一つ忘れましたが、意味不明と言いつつも、
そのときは、業績が「一時的に」良かったので、
それでそんな話がでたのだと思います。

 

でも、もしかすると、こんなとき乗ってしまう人は乗ってしまうのかもしれません。

だから、私はこう言いました。

「あの・・・この会社に上場のメリットは何がありますか?

それと、仮に上場したら会社は自分たちだけのものでなくなるのでイヤです。

建設業でも、うちみたいな下請けは、人がいてなんぼですので、
利益追求を株主から求められたら、確実に事故件数が増えます。

だからイヤです。

あと、この会社のビジネスモデルはしっかり調べましたか?
資産にどのようなものがあるか調べましたか?

どう考えても、この会社のビジネスモデルは、設備投資などの
大型投資をして、リターンを得るものではなく、
いかに資産を小さくして、いつでも撤退できるようにするのかが重要です。

結局、この会社には資金が大量に集まっても、投資するところがないのですよ。

でも、そう言うと、人に投資すればとか言いますよね?

それであれば、厚労省が発表している業界人口みてください。
投資する人がいないんですよ。

ということは、上場したら道は一つ・・・

速攻で全株を売り払って、働かない生活をしますよ。

でも、それは従業員に迷惑掛けますし、性に合わないのでイヤです。

だから、この会社に上場なんてありえません。」

と、私は回答しました。

 

ちなみに、この話ですが、その銀行でウワサになったのか、
聞かれる機会が多いので、そのときこの話をするので、
私も覚えてしまいました。

とにかく、一言で言えば、
「上場する理由がない」ということです。

資金が集まっても使いようがないということです。

だから、一地方で粛々と活動しているのですが…

 

でも、私は上場する理由がないのであれば、
当然ですが、上場する必要がないと考えているので、
村上さんと同じ考えなのです。

もちろん、意味合いは他にもありますが、
本来上場とは「資金調達」の方法のはずです。

それが、資金調達よりも「ステータス」のようになってしまうと、
村上さんが指摘するようなことになってしまうのだろうな~と思いました。

しかも、少し前に…確か今年の2月ですかね、
上場に向けて準備をしているという経営者と会う機会がありました。

会うと言っても、30名くらいで会ったのですが、
その中で、彼は自分に意見を述べてほしいと言いました。

 

ですので、私は手を挙げ言いました。

「今のビジネスモデルで上場する意味はありますか?」と。

すると、こう回答がきました。

「正直、私は上場する必要はないと思っています。

規模の経済をきかせると、一店一店の質を保つのが大変なので
その点から考えると、上場は良いとは思いません。

これが、私の思いです。

でも、他の役員や従業員がステータスのために上場したいと言ってきかないんですよ。

上場すれば、採用がラクになるのではないかとか、
両親に自慢できるとか、そんな話が出て彼らの気持ちを考えると、
上場もありかなと思って今動いています。」

と。

 

私はこれ以上の言葉が出ず、
珍しく、回答に対して「ありがとうございます」だけを言って終えました。

ちなみに、このときファシリテーター兼コンサルタントがいたのですが、
上場は反対されていました(笑)

 

結局、彼の企業も資金を集めても
どこに投資するかが上手く定まっていません。

資金調達が目的というより、
感情のメリットを優先して、何か違った方向に進んでいるようでした。

でも、おそらくこれは珍しいことではないのかもしれませんよね。

私が知るかぎりでも、
なぜこの企業が上場したのか疑問な企業が数社ありますし。

村上さんも、この本の中で、
そのような部分を、上場企業に問いただしていました。

だから、私はメディアに登場する村上さんしか知らなかったので、
この本を読んで、素晴らしい問いかけをし続けていたのだなと思いました。

それが一変して、あの逮捕劇・・・

 

真相は闇の中ですので、分かりませんが、
もし、本に書かれたことが本当なら、すごい話ですよね。

あと、これは感情論になってしまいますが、
これほどまでにしっかりとした軸がある人が、
あんな理由で、こうなるかな~と疑問に思いました。

この本ですが、かなりのスピードで読めます。
しかも、思った以上に惹き込まれます。

 

そして、これを読み終えたとき、
世の中に対して、考えてしまいますね。

もしくは、歴史は繰り返すなのか・・・
不都合な真実は、隠され続けるのか・・・

ほんと、色々考えてしまいますね。

 

あっ、そうそう、最後に一つ…

『社長失格』⇒『渋谷ではたらく社長の告白』⇒『生涯投資家』

を一気読みすると、時代がつながっていて、面白いですよ。

 

 

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西村剛 著 斉藤正章 監修

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。