自身の〇〇こそ最大の刺激と快楽、ギャンブル依存症の終着点の怖さ

2024.04.05

このエントリーをはてなブックマークに追加


【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです
↓
西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




 

こんにちは、夢幻です。

先週のメルマガではドーパミンによる刺激中毒になる仕組みとして

”頻度”、つまり度々繰り返すより、人は刺激中毒から自分自身をコントロール出来なくなり、依存症となることを説明しました。

調べてみると、この依存症は多岐にわたり、
古くはギャンブル依存、アルコール依存、ニコチン（たばこ）依存、薬物依存、セックス依存、買い物依存などから

近年だとネット依存、ゲーム依存、ドラッグ依存（オーバードーズ）など、依存症は多岐にわたっています（上画像は大阪府のHP依存症に関する相談より）

そして、トレード（投資）依存症というものも存在しています。

ここで本来、ドーパミンは我々のやる気、意欲を司るものなのですが、
様々な刺激に過度に触れる事により、脳はより強い刺激を求めて中毒になってしまします。

こうした依存症は様々なビジネスを支えており、例えばタバコ、アルコールなどがありますし、近年ではSNS（ネット）、ゲームなどでも人々を夢中にさせるような刺激でありふれています。

インターネットが普及し、人々がネットを介して容易に繋がる事が出来るようになったことも、こうした依存症を加速させる一因になっていることでしょう。

自分の人生に支障が出ないようにこうした様々な刺激をコントロールする、自己防衛するという意識はより必要な時代になってきていると感じます。

話は戻って、大谷翔平選手の専属通訳の水原一平氏のギャンブル依存症について、

何故、彼は多額の借金を背負ってまで

そして、大谷選手の信頼を裏切ってまで

ギャンブルを辞める事が出来なかったのか？

この究極とも言える依存症の果てに行き着く理由について調べていくとある一つの中毒の仕組みが分かりました。

それは、”自身の破滅するかのどうかの瀬戸際こそ、最高の刺激、快楽を感じる”という恐ろしい事実です。

ギャンブルも初めは少額の勝ち負けですが、その刺激に慣れてくると、よりレート（賭け金）を上げないと刺激が足りなくなります。

そして、負け続けレートも上がり続けると最後には借金したり、自分の人生を賭ける事でしか満足できなくなると言う訳です。

そして、重度の依存症となると、自分の意志では制御出来ませんから、いずれ実際に破滅する事になります。

この過程において、興味深いのが”勝つ”よりも”負けを取り戻す”方が、より強い刺激があるそうなのです。

普通の方には理解し難いかもしれませんので、例を挙げます。

Ａ．ギャンブルで0円から1000万円勝ち、所持金1000万円になる
Ｂ．ギャンブルで1000万円の借金から1000万円勝ち、所持金0円になる

どちらも、1000万円の勝ちなのですが、どちらの方が嬉しいと感じるでしょうか？？

普通は手元に1000万円が残るＡを想像するかもしれませんが、どうやらドーパミンの放出量はＢの方が多く、より強い刺激を感じるそうなのです。

その理由は、この”1000万円がその後の人生に与える影響度”がＢの方が大きいから、だと思います。

今、Ａのように何不自由なく暮らしている人が1000万得てもそれは非常に大きい幸福感があると思いますが、

Ｂの方が借金1000万で首が回らなくなり、人生が詰んでいる状態から、借金が無くなり普通の人生を取り戻す方が、より幸福感が大きいという事が言えます。

これを投資家に当てはめてみると、長年塩漬けしていた株に特大材料が出て、買値まで何とか戻ってくれてなんとか損失を出さずに済んだ、というのに似ているかもしれません。

システムトレーダーなら、市場暴落時（〇〇ショック）の相場で、ものすごい下落チャートで仕掛け、含み損を抱えて何日も耐え、ついに追証寸前まで行った矢先に

市場が急反発して、一気に含み益に変わり、利益を確定するあの爽快感、快感を思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれせん(笑)

まさに地獄からの生還、苦しみからの解放時には大量のドーパミン放出、強烈な刺激があるようです。

それは単純に大きな利益を得るよりも、この損失から利益という損益の落差がある方がより刺激は増大する、というわけです。

そして、この刺激の度合いは、言うまでもなくリスク量（賭け金）やその資金の性質（余裕資金か借金か）などに大きく影響しています。

多額の借金、かつパートナーの資金に手を付けているという水原一平氏のギャンブル中毒はこう考えていくと理解しやすいかもしれません。

次回は、これらの事から、トレードの中で上手く刺激と向き合い運用を継続する方法について考えてみます。

では次回もお楽しみに！

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください！


The following two tabs change content below.

夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50％下回ることがないという安定した実績を残している。