日本のギャンブル依存症の人数は○○万人越え。重度のギャンブル依存症の実態とは?



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こんにちは、夢幻です。

前回のメルマガではドジャースの大谷選手の元専属通訳の水原一平氏の賭博報道について

続報のニュースの内容から、水原氏のギャンブルの実態や違法ブックメーカーの狙いについて解説しました。

大谷選手の銀行口座から横領したお金の総額も初回発表の3倍以上、累計損失も62億円となるなど、想像を越える被害額に水原氏を非難する声も高まっています。

一方で、水原氏はギャンブル依存症、これはれっきとした精神疾患です。

正常な精神状態で、これだけの横領や罪を犯したのであれば非難されるのも致し方ないですが、

重度の依存症により精神のコントロールを失い、このような事態を引き起こさざるを得なかったのであれば、その点は思慮しつつ、この賭博問題を考える必要があります。

現実問題として、日本でのギャンブル依存症の人数は500万人を越えており、大人全体の約7%、割合にすると約14人に一人、誰にでも起こり得る依存症といえます。

ギャンブル依存症には、診断基準があるようで

(1) 掛け金が増えていく
(2) ギャンブルをやめたりするとイライラする
(3) やめようとしても失敗する
(4) ギャンブルをいつも考えしまう
(5) 辛い気分の時にギャンブルする
(6) 失った金を別の日に取り戻そうとする
(7) ギャンブルにのめり込んでいることを隠すために嘘をつく
(8) ギャンブルのために人間関係、仕事、学業などを機牲にする
(9) 他人の金に頼る
(アメリカのギャンブル依存症の診断基準(DSM-5)より)

8~9項目当てはまると、重症と診断されるようで、この状態となると、家計のお金を使いこんだり、借金したりしてしまうのでしょう。

水谷氏のギャンブル依存症も当然ながら重症といえますね。

大谷選手の24億という被害金額に目が行きますが、そもそも、

”目の前にあるお金があれば(嘘を付いてでも)全部使う”

というのが重度のギャンブル依存症の生態なのですから

・水谷氏が預かっていた大谷選手の口座のお金を(何十億円も)横領して送金する。
・サラリーマンが信用枠いっぱいまでキャッシングして破産する。

この2つは額は違うとはいえ、”可能な限りのお金を使う”という本質はさほど変わらないとも考えられます。

では、実際、水原氏はどの程度のギャンブルを行い、重度の依存症に陥ったのか?

重要なのが、ギャンブルをやる”頻度”であるのは以前説明しました。

ギャンブルの詳細も続報のニュースから明らかになったので、照らし合わせて確認してみましょう。

・ギャンブルの総回数は2年間で約19000回
・1日あたり平均25回
・賭け額はスタート当初は1回1500円程度で最高額は1回2500万円
・賭け額の平均額は1回あたり約200万円

頻度でいえば、”大体1時間に1回のペース”です。
本当にギャンブル漬けといった状況だったようですね。

賭け額も当初は1500円程度と少額でしたが、負けがかさみ、それを取り返そうとする過程で、徐々に1回あたりの賭け額が上がっていった事が分かっています。

水原氏はギャンブルの才能は無いと言っていましたが、実際、ここギャンブルをやり続けて負けるのは必然であったのか?

はたまた勝てる未来もあり得たのか?

これらを分析・考察するのに役立つのが”控除率”や”還元率”で
これは、トレーダーが良いルールを評価するのに”平均損益率”を用いるのと似ています。

国際カジノ研究所の所長であり、世界のカジノに精通する木曽崇氏によると、この違法ブックメーカーの水原氏が行ったギャンブル全取引の控除率を計算すると約16.8%のだったとの事。

なお、控除率とは、ギャンブルの胴元が賭け金に対して取る利益の割合です。

つまり、1回あたりの賭け額が200万円ですから、1回やるごとに33.6万円の損失(胴元は33.6万円の利益)となり、手元に残るのは約166万円になります。
(33.6万円×19000回=約63.8億円=累計損失額となって計算も合います。)

これだけ期待値の低いギャンブルを続ければ誰だって勝つのは不可能です。

なお、全米の正規の(違法でない)ブックメーカーの平均の控除率は8~9%だそうで、水原氏は明らかに不利な還元率でギャンブルを続けていたようです。

やはり、水原氏はこの違法ブックメーカーに食い物にされてしまったのでしょうか?

さらに違法ブックメーカーは水原氏に多額の借金を追わせて、野球関係者しか知りえない極秘情報(インサイダー情報)を聞き出そうとしていたのでしょうか?

実は、水原氏のブックメーカーの窓口(担当者)はマシューボイヤー氏という方なのですが、水原氏とボイヤー氏のメッセージのやり取りも明らかになっており、実はボイヤー氏側も水原氏に騙されて、多額の貸し付けを行っていた可能性があるとの事です。

水原氏は司法取引に応じるとのことで、いずれ、全容の解明が明らかになると思いますが

・水原氏はギャンブルを始める2021年のもっと前から大谷氏の口座をアクセス権を独占していた→その時から大谷氏の資金をアテにしていた?

・ギャンブル負債の送金は大谷氏の口座から行っていたが、勝ったお金は自分の口座に送金していた。

・水谷氏はすべてが明るみになる直前に、大谷氏に借金の肩代わりをお願いしていたが拒否されていた。

などなど、いまだ材料がゴロゴロ出てきている最中です。

水谷氏が、どこまで計画的にやっていたのか、ギャンブル依存症で止む無くこんな事をしでかしたのか、それともただの極悪人だったのか・・・

是非、今後の捜査の過程ですべて明らかにし、今後の再発防止にこの事例を役立てて欲しいと思います。

長くなりましたので、次回に続きます。

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。