どうなる?!ソフトバンク



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From;田村祐一

 ソフトバンクのIPOが決定しました。

大分前から噂されていましたが、ようやくといった感じです。ここ最近の投資家の話題は、これで持ちきりですね。

今日はソフトバンクのIPOについて私なりの主観を述べたいと思います。

今日のメルマガは、徒然と私の気持ちを書くだけなので、もしかすると途中で話が脱線したりするかもしれませんが、ご了承ください(笑

過去最大の公募金額

ソフトバンクの上場に当たっては、約26000億円という過去最大の公募金額となる見込みです。

過去のIPOで最大の公募金額は、1987年に上場した「NTT9432)」の22145億円です。ここ23年で一番大きいIPOであった「郵政3社」でも14000億円であったことから、今回のソフトバンクの上場がどれだけ大きいIPOであるかご理解いただけるかもしれません。よって、12月の株式市場はソフトバンク祭りとなりそうですね。

そこで、気になるのはソフトバンクの初値です。

これだけ大きな規模のIPOとなると、新興市場株のように公募価格の2倍、3倍といった初値は期待できないでしょう。仮に良くても、10%~30%程度の上昇に落ち着くと思います。

公募価格からの大きな株価上昇は期待できにくいものの、過去大型IPOでは、比較的勝ちやすい傾向があります。「日本郵政(6178)」は公募価格から+16%程度の初値、「第一生命(8750)」は+14%でした。

大型の公募では、初値は上昇することが多いのには理由があります。

それは、機関投資家がソフトバンク株を購入せざるを得ないからです。

IPOで新しく上場した銘柄は、インデックスファンドをはじめ、さまざまな投資信託に組み入れられます。特にソフトバンクのような超大型株は、組み入れる投資信託の数、および組み入れ比率も高くなる可能性が高いでしょう。上場直後は、こういった理由から買いが断続的に流入する可能性が高く、上場してから2日程度は堅調に推移する傾向が強いです。

そして、これは私が以前証券会社に勤めていた経験ですが、野村證券や大和証券のような対面証券は、IPOを獲得したお客さんに初値売りをさせないように営業を強くかける傾向があります。

なぜそんなことをするかと言うと、依頼主であるソフトバンクにいい思いをさせることはもちろんですが、それ以上に大型IPOの成功神話を崩したくないというのもあるでしょう。大型IPOは吸収金額がとんでもない金額であることから、とても多くの投資家に配分がいきわたります。おそらく、今回のソフトバンクも申し込めばほぼあたるのではないでしょうか。 

もし仮に、初値が大きな下落でスタートすると、これから先、大型IPOに対して悪いイメージを持つ投資家が多くなります。そうなると、将来にいざ大型IPOが出ても申し込みをする投資家が少なくなり、資金を株式市場から吸収できなくなる恐れがあります。

よって、大型IPOは証券会社一丸となって、初値売りをさせない動きをとります。なんなら、営業員は上司から半強制でセカンダリーの営業をさせられます。

「第一生命(8750)」が2010年に上場した時に証券会社で働いていましたが、「セカンダリーで購入させられないやつはクズ」「なんとしても買い支えろ!!」という怒号が飛び、営業員は必死に営業電話をかけていました。何が何でも買い支えるという会社全体の強烈な意思が感じられました。それは今でもたまに思い出すほど印象的でした。「第一生命(8750)」の公募価格から+14%程度の初値は、そういった証券会社の営業員の努力の甲斐もあったのかもしれないですね(笑

今回のソフトバンクでも、同様の動きになるではないでしょうか。

株式市場では何が起こるかわからないので断言は出来ないものの、ソフトバンクのIPOで公募価格から大きく下がって初値がつく可能性は低めではないかと私は考えます。

よって、申し込んでもそんなに痛い目はみないかと思います。(※株式投資は自己責任であり、保証いたしかねますので、予めご了承ください)

ソフトバンクの上場後は?

ソフトバンクのIPOによって、26000億円もの資金がIPOというイベント投資用の資金として12月の株式市場で活用されます。そして、ソフトバンクの上場後は、その資金が株式市場に還流します。

還流先の大本命は、12IPO銘柄です。

ソフトバンクで少し潤った投資家の資金が、他のIPO銘柄に入る可能性が高いでしょう。よって12月のソフトバンク以外のIPOのセカンダリーは、例年以上に好調になる可能性が期待できるでしょう。正直ソフトバンクのIPO以上に期待しています。

今年はソフトバンクIPOを起点とした、IPO祭りの年になりそうです。それが今から楽しみでなりません。

―田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。