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From；田村祐一
新型コロナウィルスのニュースは怖いですが、
日本株市場は何とか持ちこたえている感じですね。
今後どうなるかは正直分かりませんが、
下値リスクがあることはしっかり理解した上で、
ポジションサイズを変える必要がありますね。
正直、今はシステムトレード一本なので、
あまり相場動向は気にしていないのです。
なので、今日は先日、投資仲間に紹介（？）された
資産家Ｔさんのお話をしたいと思います。
この方、絶対に投資で成功しない株の買い方をしてました。
その買い方とは？
先日投資仲間に誘われて飲み会に参加したのですが、
その中に資産家のＴさんがいました。
このＴさんですが、10年前くらいに親からの相続で、
約20億円近い資産（不動産、株等）を得たそうです。
2020年現在、その資産は5億円前後まで減ってしまったそうです。
正直、この10年を振り返ると、
2013年からアベノミクス相場が始まっていることを考えると、
資産が15億円も吹っ飛ぶなんて考えにくいのですよね。
なぜ、そんなに資産が減ったのかを聞いてみると、
原因は大きく分けると２つありました。
①お金遣いの荒さ
②株式投資の大損
でした。
①についてですが、急に大金を手にしたことで、
私生活の生活水準を大きく上げ、豪遊しているみたいです。
特に、女遊びに力を入れており、
年間数千万円使っていたみたいです。
このメルマガでこんなこと書いていいのかな？（笑）
資産が増えている前提で、ある程度旅行や遊びにお金を使うのは
当然素晴らしいことなので、良いと思いますが、
資産を大きく減らすような生活の仕方って、
その将来は破綻しか見えていないですよね。
宝くじの高額当選者が破綻する話をよく聞きますが、
まさに、Ｔさんもこの典型例と同じですね。
資産を活用して増やす技術もないのに、
減らす技術だけ向上させてきたのでしょうね。
次に、②の株式投資の大損ですが、
これが今日お話したかった本筋です。
Ｔさんが行っている株式への投資ですが、
主に大型株高配当銘柄への投資のようでした。
配当利回りが比較的高めな、有名株に投資し、
その配当で利益を狙うといった投資ですね。
たしかに、みんなが知っているような
有名な銘柄ばかりでしたが、
この大型株高配当銘柄への投資で、
運用資産が半分以上減ってしまったようです。
失敗例を挙げていくと、
・東日本大震災での東京電力株で投資額80％減
⇒これは事故と言えば事故ですが、
投資していた金額が結構大きかった。
・業績悪化で減配し、さらに株価が40％以上下落した。
・高配当と思い購入したが、配当は維持されているものの
株価が下落し続けており、資産は目減りしている。
といったことが起こっているようでした。
正直東京電力株は、避けようのない事故ですが、
高配当株投資って、私の感覚では非常にリスキーな投資です。
なぜなら、高配当が将来も維持される保証なんてどこにもないからです。
高配当投資で失敗する人の最大の原因は、
現時点の高配当の実績を将来も当たり前に得られると錯覚している点です。
今の世の中では、これまで一流企業と言われていた企業の倒産や、
倒産と行かないまでも経営危機の発生なんてのは、
毎年1～2企業くらい出ていますよね。
「大企業ブランド」だけで、将来も
高配当が維持されるなんてのは夢のまた夢です。
むしろ、高配当株って、稼いだ利益を新たな投資に回さず、
そのまま株主に還元している成熟企業を指します。
つまり、将来の成長性がない可能性もあるということです。
Ｔさんが高配当株投資で失敗したのは、
「将来も同様に高配当が得られるか？」という視点です。
しっかり業績も拡大し続け、5年後、10年後も成長が期待できる企業であれば、
高配当が維持される可能性が高いでしょう。
しかし、5年後、10年後に衰退していそうな企業であれば、
高配当が維持される可能性が低くなります。
「〇〇薬品」とか、「〇〇銀行」といった、今は高配当の株も、
数年後には減配になったりするかもしれません。
結局、高配当株って、高配当が魅力なだけで、
減配になったら、ただのボロ株と同じですからね。
減配した瞬間に株価は急落し、大きな含み損を抱えてしまいます。
たかだか、数％の利益のために、数10％の含み損を抱える
リスクがあることには、注意が必要でしょう。
Ｔさんに、上記の高配当株の危険性に関する話をしたら、
ハッとした顔をし、早急に考えを改めるといっていたので、
Ｔさんの株式投資が私のアドバイスで
少しでも好転することを願っています。
でも、Ｔさんの資産減少の根本は、支出の多さなんですよね。
でも、「そもそも女遊びをまず辞めよう。アホでしょ」とは、
初対面なので飲み会では口がさけても言えませんでした（笑
ー田村祐一
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田村 祐一
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