レナウンに続く危険な銘柄は?【田村祐一】



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コロナショックの影響もあって、
最近はあまりファンダメンタル分析をする気がおきず、

5月中旬にあった通期決算発表は
特定分野(クラウド、システム開発系)以外は、
しっかりと時間を取ってみていませんでした。

でも、最近は株式市場が強く上昇していることもあり、
ようやく重い腰を上げて、分析するようになってきました。

いざ、分析してみると、やはりというか当たり前なのですが、
コロナの影響は思った以上に深刻ですね。

老舗アパレルの「レナウン(3606)」が、
民事再生手続きを開始することを決定し、上場廃止予定です。

レナウンの上場廃止は、全上場銘柄約3700社の1社ですが、
コロナショックに端を発した倒産と言う意味では、非常に重要な意味を持ちます。

もともと、レナウンは、経営不振が長らく続いており、
中国企業の傘下として経営再建中でした。

その中で、今回の新型コロナウィルスの感染拡大によって、
息の根を止められたと言えるでしょう。

この問題は、決してレナウンだけが抱えるものではありません。

あくまでも、体力が一番最初に尽きたのがレナウンというだけであり、
体力が尽きかけ間近の企業は結構あります。

具体名は、挙げませんが、

・有名大手アパレル(2016年以降経営再建中)
・有名ステーキチェーン
・中国向け工業用機械製造企業(債務超過中)
・高級家具小売大手
・事業再生ファイナンス支援企業

等は、かなり厳しい経営環境だと思われます。

いつ上場を廃止してもおかしくないでしょう。

そして、上記に挙げた企業は、
明らかに経営不振なのでまだ分かりやすいですが、

一見健全に見える企業でも、
今後は一気に厳しくなる可能性もあります。

上場企業以上に、中小企業の倒産が起こり始めており、
売掛金の回収ができなくなる可能性が出始めています。

そして、コロナ期間中に不良在庫を抱えており、
在庫の処分に苦戦している企業もあるでしょう。

それが、4-6月期以降に、ドンドンと出てくるでしょう。

自粛は解除されたものの、人の生活リズムは簡単には戻りません。

実際、東京では感染者数もわずかですが増加に転じており、
再度自粛要請が出される可能性もあります。

そうなったときに、生き残れる体力がある企業は、
それほど多くはないと思っています。

特に、「薄利多売系」ビジネスは、危ないです。

薄利多売系ビジネスは、安い利益率の商品を沢山売って
利益を出していくスタイルのビジネスモデルです。

しかし、今は人の活動が制限されていることで、
なかなかお客さんが来ずに、売上は経ちにくいです。

薄利多売系ビジネスは、たくさんのお客さんに来てもらって
初めて利益がでる仕組みなので、お客さんが減れば、すぐ赤字になります。

いろいろな業種に薄利多売系の企業は存在します。
これらの今期の業績はあまり芳しくないと思います。

今の相場では、株式市場がプチバブルを起こしているので、
何でも株価は上昇していますが、

このプチバブルが終わると、
そこからは現実のシビアな相場が来ると思います。

業績が悪い企業の株価は、プチバブルの崩壊とともに、
一気に急落する可能性があるでしょう。

決算資料を見ていると、「天国と地獄」が、
今期は待っているように思います。

間違っても、「地獄」に進んでいる企業の株は
持つべきではないでしょう。

ほぼすべての株価が上がっていますが、
銘柄の中には、外れ銘柄が確実に存在します。

すくなくとも、コレをお読みいただいているあなたは、
上記に挙げた倒産リスク高の上記5銘柄には、
間違っても投資しないようにしてくださいね。

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。