飲食業で最も大事なものは・・・?【田村祐一】



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先週「飲食業が熱い!」というメールマガジンを書きましたが、
反響がありましたので、今日も飲食業について話したいと思います。

そもそも、飲食業は今回のコロナ禍によって、
もっとも打撃をうけた業種の一つでしょう。

外に出れない環境が続いたことで、
多くの方が外食を控えました。

特に、アルコール飲料を提供する
居酒屋については大打撃と言ってよいでしょう。

ただし、最近の町の雰囲気を見ると、
東京に限っては、客足は戻ってきているようです。

最近新宿の街中を歩く機会がありましたが、
どこの飲食店もお客さんであふれていました。

コロナ禍以前の込み具合に近い印象です。

完全に業績が元の状態に戻るのはもっと先でしょうが、
一時期の悲惨な業績からは脱したと考えています。

私自身、最近は少しずつ友人との会食が再開されつつあり、
徐々に世の中は、「with コロナ」に傾いていますね。

このあたりが先週メールマガジンでお話した内容なのですが、
では、この所感を株式投資に活かすためにはどうしたらよいかです。

当然、飲食業の企業に注目するのですが、
飲食業と言っても、たくさんの銘柄が存在します。

その中で、良い銘柄を選ぶには少しコツが必要です

そのコツなのですが、
飲食業で最も大事なのは【月次売上高】です。

飲食業は、他の業種とは異なり、
毎月の売上高の推移を公表してくれる企業が多いです。

前年同月比で毎月の売上高を公表しており、
これを確認することで、四半期決算発表を見る前に、

おおよその業績の良し悪しが確認できます。

少し例を挙げましょう。
「ワタミ(7522)」を見てみましょう。
(※ワタミを私が推奨しているわけではありません)

月次の売上高を見たい場合には、
「飲食店名 月次売上高」でネットで検索してみてください。

すぐに検索に引っかかると思います。

「ワタミ(7522)」の直近の月次売上高を見ると、

2020年4月 前年同月比7.5%(前年同月と比較して-92.5%減)
2020年5月 前年同月比7.2%
2020年6月 前年同月比31.1%
2020年7月 前年同月比47.6%
2020年8月 前年同月比36.4%
2020年9月 前年同月比??%(まだ発表されていません)

となっています。

これを見ると、いかに苦しかったか分かりますね。

自粛要請が出されていた4月については、
前年同月と比較して売上が9割以上減っています。

自粛要請が解除されて少し回復したものの、
それでも7割減となっています。

そして、10月末から11月初旬に、
中間決算が発表されますが、

中間決算では、7月~9月の売上が加算されます。

よって、巡航速度で言うと、見えている数字で言うと、
7月~9月期は、前年比で約7割減と言った感じでしょうか。

ただし、気付いた方もいるでしょう。
9月の売上高はまだ出ていません。

この9月の数字が大きく回復してれば、
同社に対する評価が大分変わってきます。

9月の数字で回復したことが確認できれば、
10月以降の業績推移の見通しも上方修正されます。

私が今「飲食業が熱い」というのは、
この9月の数字が回復する期待が持てると考えているからです。

この9月の月次売上高ですが、
だいたい10月初旬に発表されます。

飲食業に限って言えば、中間決算よりも、
9月の月次売上高のほうが重要です。

なぜなら中間決算は7月~9月の売上の合計なので。

月次売上高で、7月~9月の売上高は確認できるので、
10月初旬が飲食業が勝負の時期でしょう。

月次売上高の回復が見えた企業の株価は
上昇する期待が持てるでしょう。

月次売上高の数字を見て、良い企業を選べれば、
年末に向けて、業績が回復する優良銘柄を掴むことができ、

徐々に注目を浴びる飲食業への資金流入の恩恵を享受できそうです。

ただし、飲食業については、月次売上高を見る前に、
業績の予想を立てることも可能でしょう。

なぜなら、その飲食店に直接出向き、
混み具合を確認すればよいからです。

金曜、土曜の売上が大きな割合を占める飲食業(特にアルコール飲料系)ですので、
金曜と土曜の混み具合を見れば、業績回復の予想が立てられます。

混んでいる飲食業があれば、その銘柄に注目すれば、
月次売上高を見る前に良し悪しが判断できます。

もしくは、友人が飲食店に勤めているならば、
その友人にお店の売上の調子を聞いても良いかもしれませんね。

詳しい数字は流石に教えてくれないでしょうが、
コロナ前との比較で大体の現状は答えてくれるはずです。

これは、誰にでも出来る飲食業の企業分析です。

もし、8月の月次売上高は前年比で低いのに、
9月は急回復しそうな銘柄があれば、

ぜひ、その銘柄は要チェックですね。

 

ー田村祐一

 

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。