日経平均23000円割れ、米大統領選を控え、リスクオフの動きが鮮明に【夢幻】



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夢幻です。

先々週から軟調になっていた新興市場を横目に、堅調な値動きを続けていた日経平均株価ですが、いよいよ下げに転じて23000円を割り込みました。

欧州を中心にコロナ再拡大が顕著になってきており、フランスが再度のロックダウンを実施し、欧州の株価指数は軒並み大幅な下落。

NY市場も米大統領選挙を控えている事もあり、リスクオフの動きが高まり500ドル以上の大幅な下げを見る機会も増えてきました。

11月第一週はいよいよアメリカ大統領選挙でトランプ大統領とバイデン候補が争います。

開封日時は日本時間の11/3(祝日)の20時から翌11/4にかけてで、すべての開封結果が判明するのは4日の14時頃です。

リスクオフの動きが高まってきている事から、予想外の事態が起きれば、株価が乱高下する可能性もあり得ます。

そこで、前回2016年11月のドナルド・トランプ氏とヒラリー・クリントン氏の大統領選を株価と共に振り返ってみます。

先に言っておくと、この数日の大統領選挙で日経平均株価は1000円以上の乱高下をみせました。上に掲示してあるチャートはその当時のものです。

なお、事前の予想ではヒラリー氏が優勢とされ、誰もがヒラリー氏の当選を予想していました。
また、トランプ氏が大統領になる事をリスクとして不安視されていたように思います。

日時は2016/11/8の夜間から開封が始まり、翌11/9にかけて開封が行われました。

2016/11/9(開封当日)

始値:17281円 高値:17427円 安値:16111円 終値:16251円

10時ごろ、ヒラリー氏が優勢となり、一時17000円まで下げた日経も17400円まで戻す。
この時点で、既に結構な値動き

11時半、前場終了
トランプ氏が票を伸ばし、逆転、結果は不明の混戦に
日経平均は16600円あたりまで急降下

14時頃、トランプ氏の当選が確実に

日経平均は安値16100円付近まで暴落
ドル円相場も105円台から101円まで下落

結局開票当日は日経平均株価、約1300円の乱高下相場となりました。

トランプ氏が逆転当選を果たし、株価が暴落した事からトランプショックと呼ばれていました。

なお、この9日夜間に驚くべき事態が起きます。

トランプ氏の大統領当選の演説を受けて、トランプ氏の政策の恩恵を受けるとみられる銘柄を中心に買いが入り、ダウが大幅上昇、
ナイトセッションの日経先物も約1000円の大幅反発を見せます。

2016/11/10(開封翌日)

始値:16562円 高値:17393円 安値:16560円 終値:17344円

結局、日経平均は300円高の16500円付近からスタートしますが、引けでは17300円を越え
全面高で日経平均は1000円を越える暴騰でほぼ高値引け

結局、2016年の大統領選挙は1000円の乱高下をしたものの、終わってみれば一時的なもので終わりました。

さて、実際のトレードでは9日にデイトレで買い付けたものは損切になったものの、大幅安で仕掛ける底値買いタイプの仕掛け(持ち越しあり)は大幅な利益となっていました。

実際に当日買った銘柄を紹介します。

6418日本金銭機械 1352円買い→翌日1475円売り
9972アルテック 219円買い→翌日258円売り
5105東洋ゴム 1354円買い→翌日1621円売り

夜間に大幅高した恩恵を受けた形ではあるのですが、流石に1日で1000円も下げるとその後の反発も大きなものになるので、今回の選挙でもし500円以上の下落が起きるようなら、数日持つ前提で底値を狙う戦略は良いかもしれません。

一つ懸念される事態がコロナ禍の中、この大統領選挙の投票が郵便投票で行うよう推奨されているそうです。

トランプ氏は郵便投票は集計に時間がかかり、その間に不正が起こり得ると指摘しています。

両氏の投票結果が僅差になり、郵便投票で勝敗が決する流れになった場合、トランプ氏が敗北を認めず、裁判で争うと語っているようで、その展開になると大統領が決まるのに時間がかかる事態になる可能性もあるそうです。

その場合は、一時的な株価の乱高下で止まらず、株価の下落が長引くような予想外の事態もあるかもしれません。

何れにせよ、株価が大きく動けばチャンスになり得ますから上手く活かしたいですね。

なお、私が2016年11月9~10日大統領選挙の開票当日~翌日に選挙と株価の実況を書いたブログ記事があります。

5記事ありますが、順を追ってみて行けば、どんな事で株価が暴落したかわかるので是非ご一読下さい。

(記事1)今日はいよいよアメリカ大統領選挙

(記事2)2016/11/09前場 アメリカ大統領選挙の動向を反映して、相場は激しく乱高下

(記事3)2016/11/09後場 トランプショックで日経1000円超安。逆張り派には恵みの雨

(記事4)2016/11/10前場 日経先物は一転1000円高で日経も全戻し。新興も大幅反発。

(記事5)2016/11/10後場 後場も堅調。市場はトランプ政権を好感する動き。累計利益が上離れ

では次回もお楽しみに!

 

ー夢幻

 

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。