順張り戦略で失敗してしまう最大の要因【田村祐一】



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本日のメールマガジンは、
先週の「順張り戦略を使う際の注意点は?」の続きです。

順張り戦略って、システムトレーダーに
敬遠されやすい戦略ではあるのですが、

使い方さえ間違えなければ、
最強の売買ルールの一つです。

これさえ知れば、順張りは怖くない!

本日は順張りを扱う際の
大事なポイントをお話ししたいと思います。

本日のメールマガジンの内容は、
先週の内容の続きですので、

前回のメールマガジンをお読みでない方は、

はじめにコチラ(日経平均株価3万円超え! 順張り戦略を使う際の注意点は?)をご覧ください。

そもそも、大前提の話として、順張り戦略は、

上昇相場で利益を上げることができる戦略ですが、
必ず出口で負けてしまう戦略です。

上昇相場の最初の入り口からピークまで得られた利益を100とすると、
出口で30~40失う感じです。

よって、着地は60~70の利益となります。

まず、この大前提を理解したうえで順張りは使うべきです。

順張りを苦手な方は、60~70の利益よりも、
出口で失った30~40に目が行き、
順張り戦略を使いにくい戦略と安易に判断してしまいます。

この特性を理解したうえで、
しっかり上昇相場の最初から順張りを導入していれば、
順張りは素晴らしい戦略であるとわかります。

ただし、上昇相場が始まって、
周りの投資家が浮かれているタイミングで
あわてて順張りを導入した場合は、

出口の30~40の負けだけ食らうので、
順張りの導入時期だけは間違えないようにしてください。

むしろ、上昇相場と自分が感じているなら、
そのタイミングでは導入を見送り、

順張りのシグナルが全くでないタイミングで、
順張り戦略を導入してください。

これが、まず大前提の話です。

大前提をおさえた上で、順張りで失敗してしまう
システムトレーダーの原因をお話しします。

順張り戦略で失敗してしまう最大の要因は、

【順張り戦略に運用資金を回しすぎている】

という一点に尽きます。

順張り戦略は、上昇相場では無類の強さを誇ります。

株式市場がイケイケドンドンのタイミングでは、
順張り戦略にお金を回したくなりますが、

運用資金の大半を順張り戦略に回すと、
上昇相場の出口に、損失を被ります。

そして、上昇相場の終焉には、
暴落がセットで来ることも良くあります。

順張り戦略で損失を被り、
比較的浅い下落で買い付けする押し目買い戦略でも損失を抱え、
大きなドローダウンを被ってしまうのです。

順張り戦略に運用資金を回しすぎていると、
押し目買いと順張りで被ったドローダウンを唯一回復できる、
逆張り戦略にお金を十分に渡すことができなくなってしまいます。

株式市場の下落が、私たち投資家にとっては最大の難関であり、
退場者が続出する相場です。

この退場者が出る相場さえ乗り切れば、
安定して利益を上げることができますよね。

よって、重要度で言えば、「逆張り」>>>>「順張り」なので、
逆張り戦略に回すお金を邪魔する戦略へは、
過度に運用資金を回してはいけません。

個人的な意見としては、順張り戦略に回せる資金量は、
運用資金の【40%以下】に抑えたいところです。

順張り戦略に回す最大資金量が50%以上に設定されている方は、
一度見直したほうが良いかもしれません。

特に70%以上に設定されている人は、かなりリスキーですね。

この「順張りに回せるお金が運用資金の40%」というのがキモで、
運用資金の金額の多寡によって、順張り戦略の導入本数が決まります。

例えば、運用資金が300万円~500万円の方は、
順張り戦略に回せる金額は、120万円~200万円です。

120万円~200万円の資金量であれば、
導入できる順張り戦略の本数は1本ですね。

ここで問題になるのは、先週もお伝えした通り、
一口に順張り戦略と言っても、
東証1部向けやマザーズ市場向け順張りの2つがあります。

運用資金が300万円~500万円の方は、
このうちのどちらかしか導入できないという点です。

2本ともに導入していると、それらに渡す資金が多くなりすぎ、
「順張りに回せるお金が運用資金の40%」というルールを守れなくなります。

その結果、上昇相場の出口で、必要以上に損失を被り、
逆張り戦略をしっかり機能させることが難しくなります

ですので、運用資金が500万円以下の方は、
順張り戦略はあえて一本に絞ったほうが無難でしょう。

東証1部向けと、東証マザーズ向けでは、
機能する時期が異なるので、もったいないですが、
安定性を重視するならば、絞ったほうが良いでしょう。

一方で、運用資金が1000万円以上ある方は、
順張り戦略でも複数本導入できます。

運用資金が1000万円であれば順張り渡せる資金は400万円なので、
東証1部向けに200万円、マザーズ向けに200万円といったように、
複数本の順張りにお金を分散させることができます。

運用資金量によって、導入できる本数が変わるのは、
順張り戦略に限ったことではありませんが、
順張り戦略を導入する場合には、これが特に重要になります。

また、どんなに資金量が多くても、
順張り戦略に回す資金の合計額が、
「運用資金の40%」を超えていたら少し危ないです。

順張り戦略には、お金を回しすぎないことが鉄則ですね。

前回と今回の話をまとめると、
「順張り戦略」の導入の際にチェックすべきポイントは、

①出口には必ず負けることを理解して使う(大前提)
 ⇒入り口から出口までのトータルで良しあしを判断する

②上昇相場中に順張り戦略を導入しない
 ⇒上昇相場が発生しているタイミングは、導入時期として遅い

順張りに回せるお金が運用資金の40%
 ⇒過度に回すと出口の暴落で逆張りにお金を回せない

④運用資金量によって順張りの導入本数を考える
 ⇒運用資金が少ない場合は、あえて1本に絞る決断を

上記をしっかり押さえて使えば、
売買ルール自体に欠陥がない限り
順張りで利益を上げられるようになるでしょう。

前回と今回でお話しした内容は、
正直永久保存版でもいいくらいの内容です。

順張り戦略の導入に悩んでいる方は、
ぜひ参考してみてくださいね。

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。