投資手法いろいろ【Korosuke】



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korosukeです。

最近友人からとあるグループラインに招待されました。

そこは投資をしている人たちのコミュニティーでこの1~2年くらいから主に株式投資を始めて結構成績のいい人が集まっているようでした。

招待してくれた友人は私の昔からの知り合いですが、なんとなく昔から私が投資をしているというのを知っていたので声をかけてくれたようです。

ただ、彼も私がどのような手法で投資(トレード)しているかまでは知りません。

グループラインで流れてくるのは個別株に関する情報です。

この会社の社長の経営理念や会社の事業性、業績などを分析しているようで今が割安で買い時だというようなファンダメンタルをもとにした分析を行っているようです。

そして、その会社に関連する情報なども仕入れてきてこの会社が買いかどうかを議論しています。

私もそのような話がライン上で飛び交っているのを見ているのですが、会社の詳しい業績やファンダメンタルについて調べて投資するようなスタンスではないので、そういう見方もあるんだなといった感じで傍観していました。

あまりに盛り上がっていたので、私は情報の真偽はともかくまずチャートを確認します。

するとその会社はわりと上場して3年くらいになる新しい会社ですが、上場直後は2000円以上まで上がりましたが、その後はきれいに右肩下がりで現在は100円以下になっています。

一日の出来高も少なく、チャートも横横でたまに10円くらい吹き上げるような不規則な動きをしています。

何より、上場来のチャートを見るときれいに右肩下がりになっており、上場来安値に近いところまできているため、この株を保有している人はほとんどの人が含み損を抱えている状態だということがわかります。

そして、チャートでも移動平均線はばらばらでトレンドがないため、売り手と買い手もどちらが優勢で今買うべきか売るべきかもわかりません。

このチャートを見る限りだと、会社自体の業績を知るまでもなく、買うという選択肢はまずありません。

このラインの中ではチャートに関する話は一切出てきませんので、そもそも私と見ているところが全く違うのでしょう。

そんな中でも、私にこの銘柄に対する意見を求められたので、チャートからはトレンドが発生していないので、少なくとも上昇トレンドの形になってから買えばいいのではないでしょうか、というコメントをしました。

すると、それはどこからの情報ですか?と聞かれ、チャートから見て自分で考えて判断しました、とそのままのことを言うと、皆興味がないような感じでスルーされてしまいました。

コメントを読んでいると、どこかの大口が仕込んでいるといった情報を掴んだ、といった話が出てくるとみんな食いついて盛り上がっています。

このコミュニティーでは、単刀直入に上がる銘柄かどうかを知りたい、それも大きく何倍にもなるような大化けする株を求めているようです。

そして、その裏付けとなる裏情報を皆期待している、というのがコミュニティー参加者が求めているものだということがわかってきました。

相場がいい時期に投資を始めるとおそらくほとんどの人はこのような道をたどるのかと思います。

私も株を始めた2004年や2005年はちょうどそのようなコミュニティーが多くあって株は情報が大事だと思っていました。

しかし、その後相場が悪くなってくると、このようなコミュニティーは皆儲からなくなり、解散していきました。

そして、相場で重要なのは、需給とテクニカル、株価の動きそのものだということに気づくようになりました。

自分の経験をもとに考えると、今のライングループの人たちは、私の初期と同じところにいるのだと思います。

そのままうまくいけばよいですが、長い相場の中でいずれどこかでうまく回らなくなる時が来るでしょう。

その時に、今のやり方に疑問を持って、需給や株価の動きなどの大切さに気付くのか、それとも投資自体をやめていくのか、壁にぶち当たるでしょう。

これは、投資(トレード)で誰もが通る道で、本当に昔から今も変わりません。

今いるラインのグループが相場が悪くなった時にどうなるか、もう少しウォッチしていこうかと思います。

 

ーKorosuke

 

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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