9月以降で一番重要なイベントとは?【田村祐一】



【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです

西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




米ドル為替が1ドル143円まで円安に進行しています。

円安進行によって、海外での売上比率が高い企業にとっては追い風ですが、
国内での売上比率が高い企業にとってはかなり苦しい環境になっています。

日本全体で考えると外需で稼ぐ企業の割合が比較的高いので、
短期的に見れば相場全体への影響度は低いものの、
長期的な目線で見るとかなりまずい水準まで来たように思います。

それはさておき、注目すべきはやはり短期の投資でしょう。

9月以降で一番重要なイベントは、「中間決算発表」でしょう。

10月末から11月初旬に本格化するのですが、
9月は中間決算発表前に良い銘柄を探しておき、
中間決算での株価急騰を狙うタイミングです。

そこで問題になるのは、「良い銘柄」をどうやって探すかでしょう。
これが簡単に見つけられれば苦労しないですよね(苦笑

私も、今時間をそこそこかけて探している最中です。

2022年の良い銘柄というと、
やはり「為替」を味方につけている企業です。

今年に入って、米ドル為替は
年初の1ドル115円から143円と約25%も変化しています。

変化という言葉を使ったのは理由があります。

それは、この変化がプラスに働く企業もあれば、
マイナスに作用する企業もあるからです。

売上の大半を海外で上げている企業によっては、
この25%の変化は、利益の増加につながります。

一方で、国内の売上が大半の企業は、
この25%の変化は、売上の減少につながります。

直近のワイドショーなどでは、
いろいろな企業の値上げ報道が盛んです。

外国から輸入した食材やモノの値段が
米ドル為替の円安進行でドンドン上がっています。

牛肉価格や野菜の値段等も明確に上がっています。

内需で稼ぐ企業にとっては、少なからずマイナスとなっています。

よって、2022年に注目すべき銘柄は、
外需企業と言えるでしょう。

米ドル為替は急速に円安に進行していることもあり、
企業の想定為替レートが現在の水準よりもかなり低い位置で想定されています。

それが、中間決算発表等で、
想定外の為替差益として計上されます。

例えば、ある企業が1ドル120円で為替を想定して業績予想し、
中間決算時点で1ドル140円となった場合、

海外の売上が100%の企業の場合、
単純計算利益が約16%(140円÷120円)増えます。

海外の売上が100%と言うのはないでしょうが、
海外での売上比率が仮に60%の企業であれば、
約7%利益が増えるということです。

これが、企業の業績予想の上方修正につながります。

したがって、私が今探しているのは、

①海外売上高比率が高い銘柄
②想定為替レートがなるべく低い銘柄
③会社予想に対する第1四半期時点の営業利益の進捗率が高い銘柄

です。

①~③をすべて満たしている銘柄は、
業績予想が上方修正される可能性が極めて高いと考えています。

①~③のすべてを満たす銘柄を探すのは面倒ですが、
もし見つけられたら、かなり投資のチャンスと言えるでしょう。

中間決算発表に近くなるほど、ライバルがそういった銘柄に目をつけるので、
私は今のうちから先回りして仕込んでおきたいなと思っています。

面倒くさい作業って、多くの人がやりたがらないので、
それがある種投資の絶好のチャンスなんですよね。

誰もが知っている注目銘柄なんて、
それほど旨味もないし、高値掴みするリスクも高いです。

多くの人が気づいていない銘柄にチャンスが眠っています。

9月中旬は、銘柄探しで忙しくなりそうです。

 

ー田村祐一

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!


The following two tabs change content below.

田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。