4%ルールに反して倍の8%取り崩したらどうなる?FIRE生活を謳歌するプラン【夢幻】



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夢幻です。

前回、資産のゴール設定を低くして、仕事による収入を減らすサイドFIREのプランを検討してみました。

これは、1億円のゴール設定で55歳でフルFIREすると、十分に取り崩す前に自分が死んでしまい資産活用する時間がない(資産の大半を残したまま死ぬ)からでしたね。

しかしながら、自分は絶対に働きたくない、フルFIREしたいが資産も活用したい!
という方もいらっしゃる事でしょう。

そこで、今回は、

資産の取り崩しを4%以上に設定する

事を考えてみたいと思います。

実は、FIREの文献を漁ってみても、なぜ”4%でなければならないか”という理由は提示されていません。

4%の取り崩しは”安全な引き出し率”と言われ、資産が枯渇しない引き出し率ですが、自分が先に死んだら元も子もないので、もっと沢山取り崩しても良いのでは?と考えるのも自然といえますね。

で、平均的な年収(400万)の方が1億円の資産目標を達成した場合の年齢が55歳になるという事は過去のメルマガで解説しました。

この際に、4%の取り崩し率に従うと、

30年後に資産が残っている確率はおよそ96%
30年後に男性が生きている確率はおよそ51%
30年後に女性が生きている確率はおよそ73%

となって、資産が残っている確率が高すぎるので、もっと沢山取り崩すプランを考えてみましょう。

で、年間の引き出し率を変化させたらどうなるのかが上の画像の右側の表になります。

この表は株式と債券の比率を変えた5つの表が組み合わさっており、
・100%株式
・75%株式/25%債券
・50%株式/50%債券
・25%株式/75%債券
・100%債券

でそれぞれ運用した5つの表があります。

まず元の4%ルールのもとになっているのは50%株式で50%債券で運用する事を想定しているため、この表では上から3つ目の表になります。

この引き出し率(縦軸)が4%で引き出し期間(横軸)を30年に設定した場合、クロスした枠に書いてある数字が資産が残っている確率になります。

実際に引き出し率4%、引き出し期間30年でみると”96″となっており、96%の確率で資産が残る事がわかります。

この表から男女が生きている確率と同じ取り崩し率を探してみます。

男性(55歳)の生きている確率は51%なので、これと近い数字を同じ表から探してみると引き出し率は6%となりました。

女性(55歳)の生きている確率は73%なので、これと近い数字を同じ表から探してみると引き出し率は5%となりました。

つまり、
男性の場合、1億円×6%=600万づつ取り崩す
女性の場合、1億円×5%=500万づつ取り崩す

とすると、自分の寿命=資産の寿命 となり確率のバランスが取れる事になります。

取り崩し額は増えましたが、あまり面白味の無い結果かもしれませんね(笑)

そこで、もう少しアグレッシブな取り崩しを考えてみます。

まず、

①50%株式/50%債券→100%株式 に変更する

これは、資産の安定性を犠牲にする代わりにリターンを重視する選択です。
全体的に株式の比率を多くした方が資産が残る可能性があがります

②20年後に生きている確率で計算する

これは、平均寿命と健康寿命の差が10歳であることから、20年取り崩せればOKとする選択です。

これを表から探すと、まず、一番上の100%株式の表の中の引き出し期間20年のところから51%に近い数字を探すと引き出し率は9%、73%に近い引き出し率を探すと7%になりました。(上の楕円参照)

男性の場合、1億円×9%=900万づつ取り崩す
女性の場合、1億円×7%=700万づつ取り崩す

とすると、自分の健康寿命=資産の寿命 とのバランスが取れる事になります。

平均すると8%の取り崩しが可能になったわけで、400万を生活費に充てて、400万を余暇に充てると考えれば、旅行をしたり食事を楽しんだりと満喫したFIRE生活が送れそうです。

何が言いたいのかというと、4%という数字にとらわれる事なく、自分のライフプランに合わせて可能性を模索してみるのも大切という事です。

では次回もお楽しみに!

ー夢幻

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。