配当利回りが10%を超える銘柄を買っていいのか?【田村祐一】



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東京ではすこしずつ気温が上昇しており、
だいぶ寒さが和らいできました。

ただ、その分花粉が舞っており、
花粉症の私としては、嬉しい反面嫌な時期になったと感じています。

春と言えば、卒業式や入学式などの
イベントがたくさんありますね。

ただ、投資家である私たちは、きっと3月末に控えている
配当金の権利取りが気になっている頃ではないかと思います。

先日も配当に絡んだ内容のメールマガジンを書きましたが、
本日も配当のことについて書きたいと思います。

3月になると、以下の質問を毎年頂きます。

「配当利回りが10%を超える銘柄があって、
魅力的なのだけれども、田村さんはどう思う?」

という質問です。

その方が配当利回りを確認したサイトはこちらのサイトです。

■Yahoo!ファイナンス「配当利回りランキング」

 >> http://goo.gl/90d1sQ

確かに、以上のサイトで確認すると、
配当利回りのトップは「9104 商船三井」です。

なんと約16%という驚異の配当利回りです。

商船三井といえば、海運大手企業であり、
一般の方にも比較的知られている企業です。

1位の商船三井以外でも上位の銘柄は海運関連株が占めています。

海外海運企業に対抗するために2018年に
日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社のコンテナ事業を統合したONE社が
海運企業の業績をめちゃくちゃ押し上げていることが要因ですね。

ただし、これはコロナ禍でコンテナ船の輸送費が高騰したことで
業績が急激に伸びたのであって、

コロナ禍が落ち着き始めている現在では、
少しずつ海運市況は冷え込み始めており、

来期以降は業績も下る可能性が高くなっています。

つまり、来年も高い配当が期待できるかというと
全く期待できない状態なんです。

配当利回りを見て投資する場合には、
将来も同様の配当が期待できるかということを
真剣に考えなければいけません。

なお、東証プライムに上場している銘柄の
配当利回りの平均は約2.5%です。

2.5%よりも高ければ、配当利回りは高いので、
高い配当利回りの銘柄を見つけるには、
2.5%以上ある銘柄を対象に検討すると良いでしょう。

ちなみに私なら、
以下の3つのポイントを重視して配当利回りの高い銘柄を選択します。

1.平均よりも高い利回り
2.安定した企業業績
3.安全性の高い企業

まず、「1.平均よりも高い利回り」についてですが、
配当利回り4%以上の銘柄も550社以上あります。

4%以上としても、たくさんの企業が該当しますので、
まずは4%以上ある銘柄から探し出すことで、高い配当利回りが期待できます。

ただし、さっきも言いましたが、配当利回りが高すぎる銘柄は注意が必要です。

本当に将来も同様に高い配当が得られるかはしっかり調べましょう。

特に8%を超えている銘柄は、一度投資する前に
しっかり下調べしたほうが良いと思います。

次に「2.安定した企業業績」ですが、会社四季報の売上と営業利益を見て、
売上と営業利益が大きく変動していない企業が良いでしょう。

過去の業績で、前年比2割以上、売上や営業利益が減少している企業ですと、
今後の業績も大きく減少する時期がやってくるかもしれません。

前年比で売上と営業利益が2割以上減少しているような企業は除外して、
なるべく着実に売上と営業利益が増加している企業を選びましょう。

着実に売上と営業利益が増加している企業を選ぶことで、
今後、安定した配当と増配期待も持てるでしょう。

最後に「3.安全性の高い企業」ですが、会社四季報の
「自己資本比率」を見て、自己資本比率が30%以上の企業を選びましょう。

なるべく、自己資本比率の高い企業を選ぶことで、
倒産リスクを避けることができ、安心して、その銘柄を保有できます。

長期間安定した配当を受け取るためにも、自己資本比率の高い企業を選びましょう。

以上の3点に注目してして、配当利回りの高い銘柄を選んで下さいね。

また、この3点を満たすような銘柄を探し出すには、
証券会社のスクリーニング機能を使えば、
3点を満たすような近い銘柄を簡単に抽出できます。

3月は配当権利獲得に絡んだ投資チャンスが眠っていますので、
これから銘柄探しが忙しくなりますね。

田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。