順張り戦略とうまく付き合うコツは？【田村祐一】

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10日の日経平均株価は
前日比479円18銭安の28143円97銭で引けました。

直近はすごくいい流れとなっていただけに、
肩透かしを食らった形ですね。

ここ2年くらいこんな感じの相場が続いているので、
本当に嫌になっちゃいますね。

ただし、10日の下落でもまだ高値圏にはあるので、
上昇トレンドは終わったとは言い切れないですね。

今週の相場次第だとは思いますが、
なんとか持ちこたえてほしいものですね。

ここ数日上昇が続いており、
直近高値を更新していた銘柄が多かったこともあり、

順張り戦略でトレードがそこそこ発生しています。

順張り戦略は、上昇トレンドに最も利益を上げられる戦略であり、
アベノミクス相場やコロナショック後の上昇相場では、

とてつもなく大きな利益を上げてくれました。

その順張り戦略で直近シグナルが出始めています。

このまま日本株市場の上昇が続いてくれれば、
久しぶりの順張りで荒稼ぎするチャンスと言えそうです。

ただし、この順張り戦略にはひとつ弱点があります。

それは、ダマシが非常に多いと言う点です。

体感では10回順張りのチャンスとなる相場がきても、
実際に利益になるのは3回程度ではないでしょうか。

つまり7回は、チャンスと思える相場が来て順張りトレードをしても、
上昇トレンドの勢いが続かず失速してしまうのです。

10回中7回も騙されると言う弱点から、
嫌われることの多い戦略なんです。

実際システムトレードの上級者の人でも、
順張りは嫌いと言って使わない方も多いです。

騙されると大きく損失が出るわけではないですが、
チャンスと思ってがっかりさせられるのは精神的に辛いですよね。

今回の相場が本当に上昇トレンドが続くかはまだわかりませんが、
ぜひとも本物の上昇相場であってほしいと願います。

よって、順張り戦略と言う戦略は、
あまり期待しすぎないことが上手く付き合うコツです。

成功確率が30％と事前に理解しておいて、
期待せずに発注を出しておけば、

ダマシにあってもそこまで辛くはないです。

おそらく、私以外のシステムトレーダーの方も
今順張り戦略でトレードしている人もいると思いますが、

期待せずにどっしり構えて、失敗しても仕方がないと割り切りましょう（苦笑

ー田村祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。

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