ハイレバトレードの資金管理(2)



【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです

西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




 

korosukeです。

前回、日経先物のようなハイレバレッジのトレードはドローダウンが大きく発生し、資金管理が難しいことをお話ししました。

今回は、そのようなハイレバレッジのトレードを行うにはどのような戦略を立てる必要があるのかを考えてみたいと思います。

システムトレードで売買条件をいろいろ考えてバックテストとしましたが、行きついたところは大きくは2つあります。

1つ目が、高い勝率の戦略であることが必要になってきます。

ハイレバレッジになると値動きによる損益のブレが大きいため、通常の感覚でロスカットを小さく抑えようとすると、一時的な値動きですぐにロスカット条件にひっかかってしまい、結果としてロスカット貧乏になってしまいます。

早くロスカットすることは大事ですが、あまりに早すぎると耐えるべきところでロスカットを引いてしまい、なかなか利益に結び付けることができなくなってしまいます。

そのため、それを防ぐにはロスカットにならない高い勝率のところでエントリーして勝率を上げていくことが回避策になります。

しかし、勝率を上げていくことで、全体の利益としては大きくしていくことはできますが、負けトレードが出たときの1回あたりのロスカット額は大きいままです。

そのため、利益は大きくなりますが、一時的なドローダウンが大きく発生するところだけは残ってしまいます。

では、そのドローダウンを小さくするにはどうすればよいかというと、これが2つ目でチャートのローソク足の時間間隔を短くしていくことが必要になります。

例えば、日足で見てトレードするとしたときに、数日持ち越すようなスイングトレードを行ったとします。

そうすると1日で日経平均が200円近く動いた場合、1週間(5日間)のスイングトレードをした場合、最大1000円近く値動きが出ることになります。

この間エントリーしたポジションを保有し続けたとしたら、ラージ1枚の場合、証拠金1,728,000円 に対して、1000×1000=1,000,000円損失が発生(ドローダウン57.4%)し、それに耐える必要が出てきます

が、おそらくほとんどそこまで耐えることは難しいと思います。

では、1日の値動き200円として、寄付きと引けのみのデイトレードをする場合を考えてみると、この場合でも1日あたり200×1000=200,000円損失が発生(ドローダウン11.4%)発生し、値動きが大きい時は500円以上動くことも結構ありますので、現物の日本株でストップ高かストップ安しかない銘柄を売買してるような感覚になります。

つまり、1日保有するだけでもこれだけの値動きとドローダウンが発生するため、日足で1日持ち越すことすらも難しいのではないかと思います。

(もし、このドローダウンに耐えることができるとしたら、エントリー条件を絞ってさきほどの勝率を上げていくことで全体利益を増やしていくことはできます。)

このドローダウンを低くするには、単純に考えれば、ローソク足1本あたりの値動きを小さくすることしかなく、日足から1時間足、15分足、5分足、といった短い時間軸のチャートにしていくことで、ドローダウンを小さくすることができます。

この場合ローソク足1本当たりの動きが小さくなるということと、それを見てトレードすることで必然的に保有期間も短くなるため、ドローダウンが小さくなります。

つまり、ハイレバレッジのトレードになるほど、見る時間軸を短くしていくことが必要になってくる、というのがいろいろ検証してみた中での結論です。

もし、ハイレバレッジのトレードでスイングトレードのようなやり方で長く保有しながら利益を出しているトレーダーがいるとしたら、おそらく結構なドローダウンに耐えることをしているか、極めて高い勝率のところでエントリーしているかになると思います。

FXや先物、CFDなどハイレバレッジの投資が増えてきていますが、このようなリスクとリターンの関係、どのようなトレードスタイルにするかを検討したうえで行うようにしましょう。

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!


The following two tabs change content below.

korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

最新記事 by korosuke (全て見る)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です