マクロの目とミクロの目



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新NISAをきっかけに新しく相場に参加してくる人たちがかなり増えてきているようです。

1月からの株価の上昇を見ても、NISA効果の買いの力は相当大きいものだということがよくわかりました。

新規に参入してくる人が増えることはマーケットの流動性が上がり、活気が出てくるのでいいことです。

最近、株を始めたという人からいろいろと質問を受けて、テクニカル指標は何を使っているか、おすすめのものがあれば教えてくださいということを聞かれました。

いきなりこのような質問をされて、答えとしては、MACDがおすすめです、とか、RSIがおすすめですとか、具体的なものを教えてほしいということを期待されているのかと思いますが、なかなか一言で言い表すのは難しいです。

ただ、これは基本的なことでもあり、重要なことでもあるので、いろいろ考えるのにはいい質問かもしれません。

まず、どのテクニカル指標がいいかという前に、逆張りと順張りの違いを知っておく必要があります。

逆張りはトレンド(移動平均線など)から逆方向に大きく動いたときに、それが元に戻る方向に仕掛けるやり方です。

一方で順張りは、発生したトレンド方向に沿った仕掛けをするやり方です。

RSIは逆張りとして、大きく行き過ぎた場合の反転するタイミングを見るのに使います。

MACDもそのような反転するタイミングにも使いますが、発生したトレンドがどこまで続くかを見るのにも使います。

では、このどちらを使った方がいいか?と言われると、答えとしては両方使う必要がある、ということになります。

たとえば、逆張りでRSIが低い水準まで下がってきた場合、そろそろ下げ過ぎだから反転するタイミングなので仕掛けようとします。

しかし、仕掛けたところでタイミングよく相場が反転してくれればいいのですが、逆張りでわかるのはそろそろこの辺りからは反転しそうというマクロな目線での見方になります。

この辺まで下がれば過去にも反発しているし、安すぎるくらい下げているからタイミングはあまり気にせず持っているというのでもいいかもしれませんが、多くの人はできるだけ、含み損のようなマイナスは見たくないでしょうし、エントリーしたタイミングですぐプラスになった方が気持ちがいいでしょう。

そのようなタイミングを見るのに順張りの考えが必要です。

逆張りでは大きくこの辺りがそろそろ反転するポイントだというマクロな目線での仕掛けどころを出します。

ただ、この時は下げている途中だとしたら、下がっていて安いからといって仕掛けても、さらにまた下がる可能性も十分あります。

大陰線が連続して出ているようなときだと、落ちるナイフを掴みに行くようなものなので、仕掛けた直後にいきなり大きくマイナスになるということも十分あり、むしろその可能性の方が高いでしょう。

いつ株価が反転するかはわかりませんが、必ずどこかのタイミングで下落から上昇に転じます。

そのような陰線から陽線に変わるようなタイミングを知りたいわけですが、なかなかそれをドンピシャで見極めて仕掛けるのは難しいことです。

そのため、安全なのは、そのような陽線が出た変化点をとらえ、そこから上昇していくとしたら順張りの流れで上昇していきますので、そこからは順張り目線で見ていくことになります。

逆に言えば、順張りでトレンドに沿って上昇する流れになっていなければエントリーしてすぐに上昇するということはありません。

逆張り目線でマクロな目で大きく狙いを定め、エントリーするタイミングはミクロの目で順張りの目線でトレンド方向にエントリーするという組み合わせで考える必要があります。

そのため、エントリータイミングの精度を上げようとするなら、逆張りも順張りも両方の目線が必要になってきます。

まずはテクニカル指標をたくさん覚えて勉強する前に、このようなマクロとミクロの目線で相場の動きを知っておくとよいでしょう。

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korosuke

現役システムトレーダー。売りと買いを組み合わせたデイトレード戦略に特化した独自のスタイルを確立し、安定的に利益を得ている。セミナー講師も務めており、いずれも好評。 著書:暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード (現代の錬金術師シリーズ) 出版社 : パンローリング

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