「大阪都構想」住民投票



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From;秋山大介
宇都宮の自宅より、、、

 

【「大阪都構想」住民投票】

5/17に行われ、否決されましたね。

その結果、橋下市長が、
政治の世界から引退表明し、
この話題は、ようやく落ち着きました。

ただ、私は大阪に住んでいるわけでもなく、
大阪に親しい友人などがいるわけではないので、
本当に落ち着いたかは分かりませんが・・・

 

ただ、、、
そろそろ、この話題を取り上げても
良いタイミングかな~と思うので、
ちょっと、この話題を取り上げたいと思います。

 

さて、なぜこの話題を取り上げるかですが、、、

それは、この【「大阪都構想」住民投票】は
システムトレーダーにとって見過ごせないことが入っているからです。

システムトレードは、
小難しいことを言えば、統計学がベースのトレード法です。

別名は、確率論でしょうか。

 

ただ、カンタンに言えば、
天気予報も統計学がベースなので、
そう表現するれば、なじみやすいでしょう。

 

で・・・
私は株式投資の専門家ではないと言っているので、
何で私が・・・というところはありますが、、、

一応、、、

私も、経済系の勉強をしていて、
大学では統計学も学んでいますし、
株に関しても、学術的には学んでいます。

ただ、どちらかと言うと、
株に関しては、トレーダーとしてではなく、
ファイナンス分野の企業経営に関するほうなので、
直接の専門家ではないということです。

だから、もし私の知識を最大に活かすなら、
システムトレードよりも、ファンダメンタルズなんですよね。

 

それはいいとして、、、

私も統計学を学び、その後大学院で、
日本の労働経済学の第一人者である小池和男氏の
最後の弟子として、しっかりとデータを扱い、
カンや感情といった判断からの結論は絶対に許されない環境で研究したので、
統計学というのは、体に根付いています。

しかも、その後、、、
マーケティング調査の仕事もしていたので、
データの扱いというのは、非常に厳しい視点をもっています。

 

だから、、、
友人にも、平気で、

「これって普通のことだよね~、あいつがおかしいんだよ~」

な~んて言われると、

「えっ?その普通って、日本国民の何人中何人が言った?何%?」

とか言いますからね(笑)

もちろん、冗談でですが・・・

 

でも、新聞を見るときはホントそんな感じです。

新聞以外のマスコミの情報は、ほとんどそうですね。
私の中では、読み手の興味を引くためのデータしか
とっていないものがほとんどだと思っているので。

だから、情報源のデータは何か、
いったいどのようなサンプルから抽出されたデータか、
というものを必ず見るようにしています。

日々、そんな情報の味方をしているので、
この【「大阪都構想」住民投票】も、そんな見方をしました。

 

ちなみに、、、
あなたは、この住民投票の結果、どう思いましたか?

ここまで真っ二つに分かれるのですから、
賛否両論あるでしょう。

ただし、ここでの感想は政治的視点ではなく、
統計データの視点でお願いしますねw

 

ちなみに、マスコミで言われていたのは、

「大阪の高齢者の反対票で否決!」

などでしたよね。

 

実は、、、
私もその流れに乗ってしまいそうでした。

その理由は、
1年前から、今の日本の選挙制度は「破たんしている可能性がある」と考えていたからです。

なぜなら、、、、

「人口分布と制度が乖離している」からです。

 

私は、ちょっとしたきっかけから、
とある勉強会に参加しているのですが、
そのとき、ディベートの題材で、

「18~19歳」にも選挙権を与えるべきか?

ということがありました。

ちなみに、ディベートとは
自分の意志に関係なく、
賛成、反対に振り分けられて、
その振り分けられた立場で議論をするものです。

そのとき私は、反対側に配置されディベートしました。

 

で、そのとき、私が反対側の主張として
言ったのがこういうことでした。

「日本の人口分布を考えると、18~19歳が選挙権があっても、
仮に投票率100%でも、その年代の意見が全体の意見を
左右することはなく、統計的に見て影響が少ないから。」

まだ、続きはあるのですが、
それは、ここでは不適切な発言になるので略します。

でも、冷静に考えるとそうですよね。

 

仮に、各年代ごとに
通したい意見があったとしても、
そうなるのは事実です。

ということは、、、

本当は、そういったことをしていないと思いますが、
悪い考えをすれば、一番投票率の高い年代を調べ、
その年代にウケそうな政策を掲げれば、
理屈上は、当選する確率が上がるということですよね。

 

さて、その私の主張ですが、
それが完全にそうだとは言い切れませんが、
ディベートの判定をする審査員も、賛成側のメンバーも
私の主張には納得していました。

だって、そうですよね、

統計データで見たら、そうなるんですから。

 

で・・・

それを機に、私は今の選挙制度は、
年金制度やなんやらのように、
そろそろ破たんを迎えるのではないかなと考えたのです。

そもそも、
様々な制度は、戦後間もないころにできたので、
そろそろ制度としてガタがきてもおかしくないと言えばおかしくないはずです。

例えば、建物もそうですが、
建築士は、基本的に100年先を見越して設計するそうですが、

誰が、今の新幹線の速さと本数を想像できたか?
誰が、今の交通量を想像できたか?

というように、想像を超えたものが現実になれば、
それは破たんというよりも、想像を超えてしまうのですから
仕方がないはずです。

だから、いま様々な行政制度の
変革の時期にきているのではないでしょうか。

 

ということで、、、

そんなことを考えていたので、
この住民投票も、あ~、これは完全に制度が破たんしてるな~と思ったのです。
でも、そう思っても一つ調べなければならないことがあります。

日本で、全体の人口分布通りに
平均的に各年代がそろっているのは、静岡県くらいです。

テストマーケティングに使われる唯一の県で、
日本の縮図なので、よく利用されるのです。

では、大阪もしっかりと縮図になっているか?

 

そこで見ていただきたのが、
この方の記事です。

http://d.hatena.ne.jp/longlow/20150518/p1
(『大阪都構想の住民投票の否決は高齢者の反対票が多かったから?について考えてみました – longlowの日記』より引用)

 

この人、、、
全く知らない人ですが、鋭いです。

しっかりと、大阪市の人口分布を調べて、
そこから、この住民投票の結果を考察しています。

 

どうですか?

『大阪市の年代別有権者人口』というところがありますが、
ここを見ると、驚く事実がありました。

 

何と・・・
大阪市の年代別有権者人口は、

○20代・・・14.45%
○30代・・・16.88%
○40代・・・18.15%
○50代・・・13.54%
○60代・・・15.66%
○70代以上・・・21.34%

と、40代と70代以上が他の年代より多いだけで、
けっこう均衡していることが分かります。

 

ということは・・・

仮にこの全員が投票したとして、
年齢が上になるほど、反対派が多いと考えても、
理屈上は、必ず反対になるとは限らないのですよね。

 

マスコミでは、
「大阪の高齢者の反対票で否決!」

と言いますが、この年代別有権者数を見ると、
必ずしもそうとは言い切れないということです。

私の想像では、20~30代の人口が少ないのかと思っていたら、
全くそのようなことはありませんでした。

 

ただ・・・

気になるのは、同ページにあるように、
男性は10~50代まで、明確に賛成の意図が見えるのに対して、
女性は、70代を除くと、どの年代も比較的賛否が均衡しているということです。

それを考えると、
今回の住民投票の結果は、

70代以上の男女の明確に「反対」という意見にやられてしまった
とも読み取れます。

しかも、5000票で賛否がひっくり返ったのですからね。

 

ということで、
結局のところは、マスコミが言うとおり、

「大阪の高齢者の反対票で否決!」

はデータから読み取っても間違いではないのかもしれません。

 

ただ、やはり、そもそものところで、
年代別有権者数の70代以上の占める割合が
他の年代よりも、少なくて3%以上、大きくて5%以上多いのは
統計データの扱いでは、ちょっと首をかしげるところです。

有権者の総人口が約220万人ですので
70代以上が、その1%は2万2000人で、3~5%他の年代よりも多いということは、
3万6000人~11万人も、他の年代よりも有権者が多いということですからね。

 

こう読み取ると、
確かに、マスコミの言うとおり、、、

「大阪の高齢者の反対票で否決!」

というのも正しいのかもしれません。

 

ですが、、、

そもそも、他の年代よりも3万6000人~11万人も開きがあるのであれば、
この住民投票は、各年代から何人と決めて抽出し、
全ての年代が均衡した状態で、投票したら
本当の意味での市民の意見が反映されたのではないかな?と思います。

 

ということで・・・

徒然と、どっちとでもとれる話を続けましたが、
今回のように、マスコミの話は、
しっかりと統計データを見ないと、真偽が分かりません。

ただ、どこにフォーカスするかで
結論は、大きく変わりかねないということです。

私は統計データを読み取って結論を出すことを
たくさん体験したので、一つの情報をこんな風に見るようになりました。

 

さて、、、
そろそろ、システムトレードの話をしますが、

この住民投票は、結局どちらとも取れる結論ですが、
私は、システムトレードの視点で見ると、
これはカーブフィッティングではないかと考えています。

もしくは、そもそも対象にするサンプルのそろえ方を間違えたのではないかと考えます。

まっ、だからカーブフィッティングなのですが・・・

 

年代別有権者数は、%で見ると大した差は見られませんでしたが、
人数で見ると、70代だけ、非常に有利なサンプル数でした。

ということは、他の年代が結託でもしない限り、
70代の主張をひっくり返すというのは、
難しかったのではないかと思います。

 

ということは、
これは、システムトレードで言えば、
自分の都合の良いように銘柄を絞ることと変わりません。

もし、その銘柄を全銘柄にすれば、
その売買ルールは、破たんするでしょう。

でも、私たちは決してそのようなことはしません。

カーブフィッティングの可能性を限りなくなくし、
どのような状況でも崩れないように、売買ルールを仕上げます。

 

ということは。。。

この住民投票の結果ですが、、、
70代には都合がいい結果ですので、
もし、年代ごとのサンプル数をそろえて投票したら結果が違うかもしれませんよね。

 

ならば。。。
この先にあるのは、、、と思ってしまうのですが。

あくまでも、それはシステムトレードに置き換えたときの話であり、
これは政治の話をするところではないので、これくらいにしておきましょう。

 

ただ、いずれにしても、
対象にするデータ次第で、結果は変わる可能性がありますし、
その結果の真偽も、本当にそうだと言ってよいか分からないということです。

実は、私たちシステムトレーダーは、
知らず知らずに、こんなことを株式投資の世界でやっているのですよね。

これって、けっこうスゴイ話じゃないですか?

なまえ

 

 

 

 

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西村剛 著 斉藤正章 監修

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。

2 件のコメント

  • 統計的であれば分布が決まった分布があるはずですが株価はそうでないようです。
    しかもかなりランダムで明日の株価は50%であがっるか下がるかです。
    小生はカオティクな現象でないかと考えていますがうまい方法がありません。
    そこで指数移動平均のピークボトムでバックテストをしていますが
    平均の期間に依存しますがバックテスト結果はかなり良くなります。
    ただオーバーフィティングでだましが出ます。
    そこでシグナルの安定性を知るため明日の株価の閾値を求めこれを満たしたとき
    エントリーと考えていますがこれも翌日の株価は安定的に閾値を満たしません。
    これに何を考慮すればよいか課題です。

    株価の流れに乗るうまい方法があればいいのですが。
    ウイリアム酢の%R,MACDOSCの変化、指数移動平均の差分のゼロクロスに閾値などが対象ですが
    ルールー化が難しいです。

    フェアトレードとは方法が違いますがパターンでなく流れをつかむほうが重要と考えます。

    意味がわかるかどうか判りませんが以上のような考え方です。
    設けたりしてチャートを見ていますが、ルールー化は難しいようです。

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