トレンドが変わった!?



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From:田村祐一

先日、自分が作成したマルチストラテジーを1年ぶりに見直しました。

細かい見直しは3ヶ月に1回程度行いますが、久しぶりに大きな見直しを行いました。 特に、直近の成績が悪くなったというわけではありませんでしたが、あえて、この時期に変えようと重い腰を上げました。

なぜ、見直しを行ったのか?

それは、日本株市場のトレンドが変化した可能性が高いと私は考えているからです。

 20181月に日経平均株価は24000円を超えて以降は、調整局面に突入しています。5月中旬、6月中旬、7月中旬の3度、23000円の突破を目前につき返されており、トリプルトップを形成している状況です。23000円が徐々に厚い壁となっていることから、トレンドが変化した可能性があるでしょう。

 そして、日経平均採用銘柄をはじめとする大型株は、まだ堅調な部類でしょう。新興株が中心のマザーズ指数にいたっては、きれいな下落トレンドを形成しており、上昇トレンドはすでに終わっていると判断しています。

 このような状況を考慮して、これからの日本株市場は前年とは異なる相場展開となる可能性が高いと考えています。下落トレンドが来るかもしれないというのは、あくまでも私の予想であり、これが当たるかどうかは、正直分かりません(笑・・・・・そうなる可能性が高いとは思っていますが、株式市場に100%はありませんので・・・・

リスクに気付いた後は・・

 ただし、重要なのは、そうなるリスクに気付いた後の行動でしょう。下落相場が来る可能性が高いと考えていても、私はそこまで悲観的ではありません。なぜなら、システムトレーダーは、下落相場でもしっかり利益を上げることができると考えているからです。トレンドが本格的に変わる前に、しっかりと対策を練ればいいだけでしょう。

このような理由から、マルチストラテジーの見直しを行いました。

見直した内容の詳細は公開できませんが、私が重点的に行ったことは、以下の2つです。

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1 下落相場に強い売買ルールの導入・改良

2 トレード対象の見直し

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 「1」は、西村もたびたびメールマガジンでお伝えしている内容です。システムトレードでは、さまざまなタイプの売買ルールを組み合わせて、それをマルチストラテジーとしてまとめて運用します。その中には、上昇相場を得意とする戦略もあれば、下落相場が得意な戦略も存在します。

 下落相場が得意な売買ルールの例を挙げると、空売り系売買ルールや、逆張り系売買ルールでしょう。ただし、逆張り系といっても、下落幅が小さいタイミングで買い付けする戦略は、損失を被りやすいです。むしろ、下落幅が大きいタイミングで買い付けする、深めの逆張り戦略が有効でしょう。

 下落相場で利益を上げやすい戦略を新たに導入したり、既存の戦略を下落相場に強くなるように改良することで、バックテスト結果では、見直し前よりも下落相場の成績が大きく向上しました。当たり前のことですが、これをするかしないかでは、下落相場での成績はまったく異なるでしょう。もし、この対策を練っていないシステムトレーダーがいたら、ぜひ優先的に行うと良いでしょう。

「2」については、少し説明が必要ですね。私は、今回の見直しにあたり、システムトレードで売買する対象を「大型株」の比率をなるべく高めることを意識しました。

 株式市場が軟調に推移している相場では、安心感のある銘柄ほど資金流出がしにくく、株価も堅調に推移する傾向が強いです。逆に、安心感のない銘柄ほど株価は下がりやすいです。

 「安心感=企業規模」と言い換えることが出来るでしょう。誰もが知っている銘柄ほど、倒産リスクは低く、安心感が強いでしょう。事実、直近の株式市場も、大型株が中心の日経平均株価は堅調に推移し、新興株中心の東証マザーズ指数は下落が続いています。

 よって、マルチストラテジーに採用している売買ルールのうち大型株をトレードの対象とする売買ルールの割合を高くしました。逆に新興株を中心とする売買ルールの割合を相対的に引き下げています。

 大型株の比率を上げることで、若干リターンは下がるものの、リスクを低く抑えることが出来ました。下落相場では、悲観的なムードが蔓延することから、リスクへの恐怖が一気に膨れ上がります。そのような環境下で、他の雑音に惑わされず、淡々とシステムトレードを継続するには、自分の精神コントロールが非常に重要になってきます。

 悲観ムード一色の相場で、自分が聞いたこともない、知らない銘柄に発注を出すのは、とても恐怖でしょう。恐怖で発注を出せなくなっては、意味がありません。一方で、自分が良く知っている銘柄への発注であれば、多少恐怖は和らぐでしょう。

 楽しく、安心してシステムトレードを継続するためにも、トレードで売買する対象を「大型株」が多くなるように改善しました。

  上記のように、しっかり対策を練ったことで、これから来るかもしれない下落相場に対する不安は薄れ、むしろワクワクしている自分がいます。

 今、少しでも下落相場に対して不安を感じているのであれば、今からでも遅くはありません。下落相場の対策をしっかりと行い、安心してシステムトレードを継続できる環境を用意しましょう!

 田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。