これから中長期で保有すべき銘柄とは?【田村祐一】



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年度末ということもあり、
最近は雑誌社さんから取材依頼が
とてつもなく舞い込んできています。

5月に本決算発表があり、
来期2023年期の業績見通しが出るので、

投資家の注目度も高く、
雑誌の売上が見込めるからなのでしょうね。

最近、取材依頼が多すぎて、バタバタしています。

雑誌社の取材内容で一番多いのは、
【2022年以降に爆謄する銘柄は?】と言うものです。

確かにみんな気になるし、ぜひ掴みたいですよね。

雑誌社の方もいろいろ調べてきてくれていて、

2022年以降の株式市場をけん引するテーマ株の候補として、
いくつかのテーマを上げてくれました。

そのテーマとして雑誌社の方が挙げてくれたのは、

・石油関連銘柄
・半導体関連銘柄

でした。

たしかに、今の相場では、
この2つのテーマは熱い二つですよね。

雑誌社さん的には、今後数年間株価上昇が期待できそうな
中長期の保有を目的とした投資を取り上げたいみたいです。

さて、この中長期の保有を目的とした場合、
この2つのテーマはどうなんでしょうか。

これは、あくまでも私の答えなのですが、

・石油関連銘柄 → ×
・半導体関連銘柄 → 〇

という判断になります。

「石油関連銘柄」を「×」と判断を下した理由には2つあります。

1つ目は、直近の価格上昇が戦争によるものだからです。

エネルギー資源輸出国のロシアがウクライナに侵攻し、
それに欧米が強く反発し、経済制裁を科しています。

欧州がロシアに経済制裁を科したことで、
ロシアはエネルギー資源の輸出を制限する仕返しをしています。

欧州は、ロシアの資源への依存度が高く、
今回の仕返しによって、ロシア以外からのエネルギー資源の確保が急務となりました。

その結果、原油価格をはじめとするエネルギー価格は上昇し、
直近の石油関連銘柄の株価上昇につながっているのです。

ただし、問題は戦争はいつまで続くのかという点です。

永遠に続くのであれば、
ある程度エネルギー価格は上昇を続けるのでしょうが

戦争には莫大な戦費がかかります。

経済制裁を科されているロシアが
何年も戦争を続けるのは現実的ではありません。

どこかのタイミングで、停戦となる可能性が高いでしょう。

停戦し、エネルギーの輸出が再開される見通しが立てば、
今回のエネルギー価格の上昇は落ち着く可能性が高いでしょう。

2つ目の理由は、世界的な潮流が、
「脱炭素」に進んでいることです。

欧州を中心に、二酸化炭素の排出量を抑える流れが進んでいます。

電気自動車の推進をはじめ、さまざまな施策が実施され始めており、
二酸化炭素を多く排出する「石油」は敬遠され始めています。

日本も2035年をメドに燃料に石油を使う自動車販売を停止する目標を掲げています。

石油の需要は現在はあるものの、世の中の流れとして、
中長期的には減っていく可能性が高いと言えるでしょう。

この2つの理由から、中長期の保有を目的とした
「石油関連銘柄」の買いには、私は否定的です。

当然、直近の材料をもとに、
短期でトレードする場合には良いのかもしれません。

しかし、中長期の将来を見据えた投資には向いていないと考えます。

次に、「半導体関連銘柄」です。

こちらは、中長期の保有に向いたテーマだと私は判断しました。

半導体は、さまざまな電子機器に使用されています。
そして、電子機器の性能は日々進化し続けています。

電子機器の高性能化し従って、
必要な半導体の数も加速度的に増えています。

そして、今の時代は、いろいろなモノでIOT化が進んでおり、
従来は使用されていなったモノでも半導体が必要になっています。

この流れは、絶対に変わりません。
むしろ、今後ドンドン進んでいくでしょう。

中長期的に見て、半導体の必要数が増えていくので、
当然、半導体関連銘柄の業績は伸びていくでしょう。

そして、電子機器を利用する人間もドンドン増えています。

今までは先進国が利用者の大半でしたが、
新興国の貧困層と呼ばれる人たちも電子機器を利用し始めています。

使う人間が増えればそれだけ半導体の必要数も増えるでしょう。

半導体は、電子機器の製作に必要な絶対数の増加、
電子機器の利用者の増加というダブルの要因から、
中長期的に伸びていく業界と言えるでしょう。

よって、中長期の保有に向いたテーマと言えるでしょう。

上記は、あくまでも私の主観ですので、
もしかしたら、私と異なる判断をされた方もいるかもしれません。

ただし、重要なのは、この話をしてきた雑誌社の方と
私の見ている時期の違いです。

おそらく、雑誌社の方は、今の相場を見て、
この2つのテーマを選んだのでしょう。

「今熱い」=「将来も熱い」ということは絶対にありません。

中長期の保有を考える際には、
必ず中長期の状態を予測する必要があります。

今は、石油関連銘柄も半導体関連も熱い、
むしろ今は石油関連銘柄のほうが熱いですが、

将来的に見れば、半導体関連銘柄のほうが
熱いのではないかと私は判断しています。

「今」ばかりに注目して、「将来」も同様と妄信すると、
手痛い目にあうリスクが高いです。

今週以降、3月決算企業の本決算発表が本格化します。

もうすでに終わった決算内容ばかり注目するのではなく、
その企業の来期業績、それだけでなくさらに先がどうなるかをしっかり見ることで、

株価が大きく上昇する銘柄を掴むことができるでしょう。

今週以降、どんどん決算が発表されるので、
忙しくなっていきますね!

 

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。