夏のボーナス、どう運用する?



【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです

西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




From;田村祐一

6月中旬から7月初旬は、夏のボーナスの支給が集中する時期です。

アベノミクス以降は企業の景気が上向いていることから、企業のボーナス支給額の平均も年々増加傾向にあるようです。そこでみなさん、ボーナスの使い道について、楽しみながら考えているかもしれません。そして、この時期になると毎年雑誌社の取材依頼がきて、恒例の質問を受けます。

夏のボーナス、どう運用する?

その質問とは、「夏のボーナスで投資株式デビューする人は、どうすればよいでしょうか?」という内容です。

おそらく、このメールマガジンをご愛読いただいている方は、資産運用に興味がある方が多く、ボーナスを投資に回そうと考えている方が多いかもしれません。さまざまな金融機関でキャンペーンが行われたりや、マネー雑誌でも特集が組まれたりするなど、投資を行いたくなるような情報が豊富に出回ります。

夏のボーナスは投資に回すな!?

さて、私の上記の質問に対する答えは、、、
「ボーナス支給直後の投資は控えたほうが良い」です。

いきなり、本末転倒のような回答ですみません。この回答で、がっかりされた方も多いかもしれません。しかし、これには明確な理由があるからです。

夏以降の相場は下がりやすい傾向が強い

その理由とは、夏以降の相場は例年下がりやすい傾向が強いからです。過去の株価データを利用して、各月の月初に全上場銘柄を購入し、各月末に手仕舞いした場合について、シミュレーションした過去18年市場全体の相場の傾向が以下の通りです。

—————————————————-
【7月】 勝率:46.89%(月別上昇率12ヶ月中7位)
【8月】 勝率:41.69%(月別上昇率12ヶ月中12位)
【9月】 勝率:42.20%(月別上昇率12ヶ月中11位)
【10月】勝率:44.07%(月別上昇率12ヶ月中9位)
【11月】勝率:46.81%(月別上昇率12ヶ月中8位)
—————————————————-

上記を、確認すると、7月以降の相場は、下がりやすい傾向があることが分かるでしょう。

ボーナスの支給直後に、株式や投資信託を買い付けすると、相場全体の下落と一緒に損失を被る可能性が高くなると言えそうです。よっぽど自信がある投資対象や、タイミングでない限りは、夏以降の負けやすい相場で安易に投資すべきではないと考えます。

夏のボーナスは冬に投資

では、いつ夏のボーナスを運用に回すと良いか?という疑問がわきます。
その答えは、「冬のボーナスの支給時期」でしょう。冬のボーナスは12月初旬に行われることが多いようです。実は12月は、投資を始めるには良いタイミングだと考えられるでしょう。

先ほど紹介した月別上昇率を、12月以降で確認すると、

—————————————————-
【12月】 勝率:53.74%(月別上昇率12ヶ月中2位)
【1月】 勝率:53.12%(月別上昇率12ヶ月中5位)
【2月】 勝率:53.17%(月別上昇率12ヶ月中4位)
【3月】勝率:57.12%(月別上昇率12ヶ月中1位)
【4月】勝率:50.86%(月別上昇率12ヶ月中6位)
—————————————————-

先ほどとは全く異なる傾向が確認できるでしょう。12月以降は、勝率が5割を超え、日本株市場は上がりやすい傾向が確認できます。

以上の理由から、株式投資をはじめるには、
12月が良いタイミングだと言えるでしょう。

機が熟すまで待つ!!

株式投資を行う目的は、「運用資産を増やす」ことでしょう。その目的に沿って考えると、夏のボーナス支給直後は無理に投資を行う必要はなさそうです。

株式投資における鉄則のひとつに「相場のトレンドに乗る!」という考え方があります。日本株市場は7月以降下がりやすい傾向があるにもかかわらず、それに逆らって投資を行うのは、リスクが高いです。ボーナス支給直後は、魅力的な株式の情報が出回ることで、何が何でも投資しなれければならないという意識になりがちです。しかし、必ずしもボーナス支給直後に購入しなければならないということはありません。

大事な運用資産をしっかり増やすために「急がば回れ」を実践してみてはいかがでしょうか。勝つ可能性が高いタイミングまで待つことも、実は有効な投資戦略の一つと言えるかもしれません。

ー田村祐一

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!


The following two tabs change content below.

田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。