逆行高する銘柄を見つけるには?



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From;田村祐一

直近の株式市場は

   ・サウジアラビアの記者殺害による政治リスク

  ・米中の貿易摩擦の悪化懸念

  ・フェイスブックの個人情報流出による規制強化

など、悪材料が立て続けに出ています。

 

相場全体が悲観ムードに浸りつつある中で、今週からは少しずつ良いニュースも出てくる期待が持てそうです。

その良いニュースとは?

 今週から、3月決算企業の中間決算発表が本格化します。

決算は企業の通信簿であり、中間決算は1年の折り返し地点であることから、投資家の注目度が非常に高いです。直近は世界経済への懸念から不安定な状況が続いているものの、中間決算の内容次第では日本株市場が再度息を吹き返す可能性も期待できます。

そして、全体相場の流れを変えられないにしても、個別銘柄では決算内容次第で、相場の流れに逆行して株価が急騰する銘柄も現れる可能性が高いでしょう。

中間決算発表は、企業によって発表日が異なりますが、1029日から1114日までの期間、おおよそ100社~300社が毎日決算発表を行います。ファンダメンタル投資を行っている投資家からすると、決算発表前後の相場はまさに絶好のトレードチャンスと言えるでしょう。

決算発表は午後に行われることが多く、私は各企業の決算発表内容を調べるために、今週は夜遅くまで分析作業を行う予定です。

特に、31日(水)は386社もの企業が決算発表を予定しているので、この日だけは分析するのに正午を回るかもしれません(泣

 決算内容分析の理由は、、、

膨大な時間をかけて決算内容を分析するのには、わけがあります。それはなぜか?

理由は単純明快。【中間決算には利益になる貴重な情報がたくさん詰まっている】からです。

 決算内容を読み解き、他の投資家よりも早く重要な情報を獲得することで、11月や12月以降の相場を勝ち抜くことが出来ます。何百社もの企業を分析するのは、正直手間がかかりますが、手間がかかるからこそ、これを実践している投資家は非常に少ないです。

誰もやらないことをやるからこそ、他の投資家では得られない情報を掴めたり、他の投資家よりも早く情報を掴むことが出来るのです。

ただし、決算内容を1ページ目から最終ページまで細かく見ていくのは、正直限界があります。決算内容を読み解く上で、大事なポイントはそれほど多くはありません。

決算分析のポイントは?

ポイントを抑えて、決算書を読み解くことで、効率的に企業の決算内容を分析することが出来るでしょう。すべてのポイントをお伝えするのは難しいので割愛しますが、中間決算を読み解く上で重要なポイントの一つとして、【進捗率】が挙げられます。

「進捗率」とは、会社が1年間の目標として掲げる売上高や営業利益に対して、中間決算でどれほど進められているかを確認するための指標です。

例えば、1年間で売上高100億円を目標している企業がA社とB社、C社があったとしましょう。A社は中間決算時点で50億円の売上高を計上しました。一方、B社は70億円、C社は30億円を計上しました。これを進捗率(中間決算時点の売上高÷1年間の売上高予想)に直すと、A社の進捗率は50%、B社は70%、C社は30%となります。

 四半期ごとの売上高の増え方が仮に3社ともに同じだとすると、A社は1年の売上高の予想は達成可能と言えそうです。そして、B社は会社予想の達成はもちろんですが、予想を上回る着地も期待できそうです。C社は残念ながら目標の達成は難しそうです。

このように、会社の通期業績予想に対する進捗率を確認することで、会社の予想が達成可能かどうか、そして通期業績予想の上方修正や下方修正の可能性を把握することが出来ます。中間決算時点で進捗率が60%~80%となっている企業は、第3四半期決算発表以降に、通期業績予想が上方修正される可能性が非常に高いです。

掘り出し物発掘のチャンス!

進捗率の高い企業は、第3四半期決算発表がある1月末~2月まで好調な株価推移をする傾向が強く、進捗率の高さに他の投資家が気付く前に先回りして買い付けすることで、値上がり益を掴むことが出来ます。たったこれだけのことにも関わらず、これを実践している投資家は非常に少ないです。

有名な銘柄であれば、この進捗率の情報はすぐに出回ってしまい、なかなか先回りするのは難しいものの、マイナーな銘柄であればウォッチしている投資家が少ないために、先回りは簡単です。

基本的に株式投資では、市場全体の動きがパフォーマンスに大きく左右しますが、決算発表のイベント前後では、必ずしもそうとは限りません。相場が暴落していても、株価上昇する銘柄は必ず存在します。直近の日本株市場は軟調な展開が続き、さらなる株価下落もありえる状況になっていますが、決算発表に絡んで相場全体にとって良いニュースが出てくる可能性は十分にあります。そして、個別銘柄に限って言えば、必ず良いニュースを出して株価上昇する銘柄は発生します。

今週の投資を考える際には、中間決算発表の内容を少しだけでも良いのでチェックしてみると良いでしょう。今週は掘り出し物の銘柄を発掘する絶好のチャンスです!悲観的な相場が続いていますが、めげずに利益を得る機会を探していきましょう!

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。