ステップ2:より実践的な運用を考慮した「達人モード」で検証開始

斉藤正章
今度は、もう少し細かい設定をして検証をしてみましょう。それをするために、「システムトレードの達人」の「達人モード」というものを使用します。
森下千里
「達人モード」ですか。名前からして凄そうな機能ですね。何ができるのですか?
斉藤正章
例えば300万円の投資資金がある人がいるとします。その300万円を、何銘柄に分散して投資するかということなどが設定できます。
森下千里
確かに投資額が大きければ大きいほど、このような機能を使って投資した方が良いのかもしれないですね。
斉藤正章
そうですね。では、具体的に設定していきましょう。今回は「レバレッジを最高の3.3倍」に設定しましょう。そして、「複利運用」に設定します。今回に関しては、1銘柄だけですので関係のない話ではありますが、どの銘柄を優先的に買い付けるかという優先順位の設定も可能です。つまり、優先順位に従って買い付けた場合の検証も可能なのです。このような機能もありますので、銘柄を気にすることなく、何を買えば良いかを「システムトレードの達人」が教えてくれます。4000銘柄を自分でいちいち調べる必要はないということです。では、この設定で検証を開始しましょう。



検証が終わりました。いかがですか?(検証結果は上記動画をご確認下さい)
森下千里
わっ!すごいのが出ましたよ!
斉藤正章
そうですね。ただし、これは一銘柄で検証しているので、偶然性もあることを考慮しなければなりませんね。ちなみに、このグラフの青い線は、「含み損」「含み益」を意味します。保持している段階での収益を考慮した線なのです。この青い線を見ると、ほぼ負けがないですね。
森下千里
なるほど。確かに、そうですね。
斉藤正章
へこみ(運用資産の減少)は、ほとんどないですね。この青い線ぐらいしかへこみがありません。ドローダウンを見ると、最高でも約9000円です。トヨタの場合は、そのくらいしかへこみがないようですね。
森下千里
すごいですね。
斉藤正章
ただし、先ほども申し上げましたが、1銘柄だけの検証ですので、完全に信用はしない方が良いです。売買回数が3回ほどしかないですから。売買回数が数百回あれば、信じても良いのですが、この程度の回数ですと難しいかもしれませんね。検証をするときは、最低でも数十銘柄で検証することをおすすめします。
森下千里
その場合ですが、検証の対象となる何十銘柄は、自分で選択するのですか?
斉藤正章
いえ、選択しなくても大丈夫です。「システムトレードの達人」では、この部分に市場を選択する機能もありますので。

キャプチャ挿入
森下千里
なるほど。この機能を使って「東証1部」などに絞ればよいのですね。
斉藤正章
そうですね。それでも問題ありません。もしくは、全部の市場でも良いです。 これは、機能の説明になりますが、データのインポート機能というものを使用すると、自分の指定した銘柄だけに絞って検証することもできます。せっかくですので、そのサンプルをお見せしましょう。
森下千里
すごいですね。よく考えられた検証ソフトですね。
斉藤正章
さすがにそうですね。私も、もう何年も研究を続けていますので。では、次は対象銘柄を10銘柄に広げて検証してみましょう。
プロフィール
森下千里
森下千里もりした ちさと
1981年愛知県生まれ。
雑誌やバラエティー番組、舞台などひっぱりだこの人気タレント。
趣味はカレー作り、お菓子作り、ゴルフ、ゲーム、株!
昨年ファイナンシャルプランナー3級、マネーマネジメント1級取得。
現在カレー店『芸能人 カレー部』を各地で営業中!http://www.currybu.jp/
オフィシャルブログ:
http://ameblo.jp/morishitachisato/
斉藤正章
斉藤正章さいとう まさあき
1975年東京生まれ。
デザイン系専門学校を卒業後、システム開発会社に就職。プログラマー兼システムエンジニアとして8年間勤務。
2001年に元手30万円で株式投資を開始。当初は苦戦するも、2003年1月に独自のシステムを開発してから常勝トレーダーとなり、2006年に1億円を達成した後も安定した運用を続けている。勝率80%の逆張りシステムを中心に数種類のシステムを使い分ける。
著書に『株 勝率80%の逆張りシステムトレード術』『斉藤正章の株 両立80%の逆張りシステムトレード実践テクニック』(日本実業出版社)がある。
西村剛
西村剛にしむら つよし
財閥系運用会社にて、国内株式中小型株アナリスト兼ファンドマネジャーを経験。年間200社程度の経営者に取材を行う。
2005年フェアトレード株式会社代表取締役就任。
2009年「システムトレードの達人」を使って、株式戦略マル秘レポートを連載中。
著書に『実践 空売りトレード』(明日香出版社)がある。