ステップ3:これで私も達人?レベルアップの検証開始

斉藤正章
サンプルで10銘柄だけ用意してみました。これで、もう一度検証してみましょう。
森下千里
すごい!利益が出ていますね。
森下千里さん
斉藤正章
最近は、相当利益が出ていますね。しかし、ここにポイントがあります。そのポイントは、このへこんだ部分(運用資産が減少した部分)です。これ何を意味するかというと、「利益0円からはじめて一時150万円くらいまで儲かり、そして、途中100万円以上負ける」ということです。

もし、このようなことが実際に起きると不安になりませんか。ここの期間は、相当長く感じると思います。この方法で売買する限り、2年かけてへこむ(運用資産が減少する)ので「2年間我慢に耐えられるか」とうのが非常に重要になってきます。さすがに、この期間を耐えるのは、私も正直辛いです。よって、実際はもう少しへこみ(運用資産の減少)のないなめらかな右肩上がりの法則(売買ルール)を探さないと、実践で使うのは怖いかもしれません。しかしながら、このグラフで見ると、非常に利益が出ていますよね。
森下千里
はい、すごく利益が出ていますね。
斉藤正章
ただし、実際は、明日から暫くの間どうなるかというのは運用してみないと分からないのが難しいところです。10年20年先は儲かるだろうと思っていても、1年後は儲かっているか分からないということです。
森下千里
そう考えると、確かに、ここからのちょっと急激な上がりは怖いかもしれないです。
斉藤正章
そうですよね。ここで言えば、一気に50万円くらいへこみ(運用資産の減少が見られ)、その後儲かっていますよね。継続すれば統計的に利益が出る可能性が高いと言えますが、50万円損しているときは精神的に本当に厳しいのです。継続できるか、できないかが、本当にポイントですね。
森下千里
そうですか。そうそう、例えば、ここで言う10銘柄全てを見ないで、1つの銘柄に張り付くのはどうですか?しばらく、その銘柄の動きを見てルールの変更をするなどすれば良いのではないでしょうか?
斉藤正章
いえ、それはやらない方が良いです。基本的には、作成したルール通り淡々と売買を続けるのが好ましいです。例えば、ルールの中で「この銘柄だけ外そう」と決めて検証したとします。もし、そのルールを破ってしまうと、せっかく検証したのに、その結果の通りにならなくなってしまいます。
プロフィール
森下千里
森下千里もりした ちさと
1981年愛知県生まれ。
雑誌やバラエティー番組、舞台などひっぱりだこの人気タレント。
趣味はカレー作り、お菓子作り、ゴルフ、ゲーム、株!
昨年ファイナンシャルプランナー3級、マネーマネジメント1級取得。
現在カレー店『芸能人 カレー部』を各地で営業中!http://www.currybu.jp/
オフィシャルブログ:
http://ameblo.jp/morishitachisato/
斉藤正章
斉藤正章さいとう まさあき
1975年東京生まれ。
デザイン系専門学校を卒業後、システム開発会社に就職。プログラマー兼システムエンジニアとして8年間勤務。
2001年に元手30万円で株式投資を開始。当初は苦戦するも、2003年1月に独自のシステムを開発してから常勝トレーダーとなり、2006年に1億円を達成した後も安定した運用を続けている。勝率80%の逆張りシステムを中心に数種類のシステムを使い分ける。
著書に『株 勝率80%の逆張りシステムトレード術』『斉藤正章の株 両立80%の逆張りシステムトレード実践テクニック』(日本実業出版社)がある。
西村剛
西村剛にしむら つよし
財閥系運用会社にて、国内株式中小型株アナリスト兼ファンドマネジャーを経験。年間200社程度の経営者に取材を行う。
2005年フェアトレード株式会社代表取締役就任。
2009年「システムトレードの達人」を使って、株式戦略マル秘レポートを連載中。
著書に『実践 空売りトレード』(明日香出版社)がある。